ボーガンを持って叫び妖刀を振り回した無職(29)を刺股で取り押さえる

　２３日午前０時４０分ごろ、兵庫県伊丹市北伊丹８の集合住宅の住民から「ボーガンを所持した男がいる」と１１０番があった。伊丹署員ら約３０人が駆け付けたところ、ボーガンを手にした男が集合住宅の通路で、大声で叫んでいるのを見つけた。

　署員らが警告すると、男はいったん自室に戻ったが、再び刃渡り４２・９センチの洋刀を持って通路に戻ってきて刀を振り回すなどしたため、署員らが刺股で取り押さえた。

　取り押さえる際、同署の男性巡査長（２７）が腕や脇腹などを切る軽傷を負っており、同署などは公務執行妨害容疑の現行犯で男を逮捕した。

　同署によると、この集合住宅に住む自称無職の男（２９）。酒に酔っており、容疑を認めているという。

　ボーガンは昨年、宝塚市や神戸市で凶器とされる事件が相次いだことを受けて、銃刀法が改正され、来年３月から許可制となる。兵庫県では昨年１２月から県への届け出を義務付ける条例が施行されているが、男が届け出をしていたかは不明という。