
事の発端:一石を投じたタレントの一言
今宵、我々の前に現れたのは、タレント田村淳氏がXに投じた一言から始まった、現代社会の「見えない壁」を巡る壮大な物語だ。
男子トイレに女性清掃員がいることへの「結構イヤだ」という素直な感情が、SNS上で賛否両論を巻き起こした。これは単なる個人の感情なのか、それとも誰もが心の中で感じていた、しかし口に出せなかった本音なのか?
早速、スレの猛者たちが繰り広げる言葉の宴を見ていこうか。
元ロンドンブーツ1号2号でタレントの田村淳さん(51)が18日、Xで行った投稿が物議を醸しています。
田村さんは投稿で、「僕だけかもしれないけれど…男子トイレの清掃員が女性なの結構イヤだ」とつづりました。これに対し、
多くの賛否のコメントが寄せられ、その後、再度、Xで「トイレをお掃除してもらってることには、当然ながら感謝しています…ですがトイレに
異性がいるのが落ち着かないからイヤなんです」と書き込みました。
●主な「賛同・理解」の声(34%)
「気は使うよね」
「嫌だって言うかなんか恥ずかしいって気持ちになる」
●主な「批判・反対」の声(28%)
「いちいちそんなことXで呟くな。影響力考えろよ」
「実際にその仕事に従事されている方に対して失礼だと思います」
●主な「現状説明・中立」の声(27%)
「人手不足だから、嫌とか言ってられない…」
「男性でトイレ清掃員を選ぶ人が少ないから仕方がない部分がある」
●主な「提案・建設的意見」(11%)
「清掃の時間だけ使用停止にしましょう。みんなが理解して協力すればいい」
「男性トイレは男性作業員が、女性トイレは女性作業員がやるようになれば良いですね」
https://emogram.sankei.com/45981
論争の火蓋 – 「失礼だ!」vs「逆だったら?」
最近は知らないが、以前は欧州でも普通に従事していた、空港の国際線ターミナル。
繊細だな。そういうことを言うのは女性が多いという見方もあるだろう。
年配の女性でなくて自分のほうが動揺することが情けないと思いました。
スパセンで男性風呂に堂々と女性スタッフは入ってくるじゃないか。そっちの方がきつくない?
「年配の清掃員にプライベートな部分を見られても気にしないだろう」というような考えは、人を人間として扱っていないわけだしな。アジア人を猿扱いしていた欧米人の理論と同じだ。
これ、逆だったら賛同の意見がいっぱい来そうだなwうちの年配の女性社員は、男性が女子トイレを掃除するのは嫌だと言っている。
「逆だったら?」の問いが突きつける現実
スレ主の発言は、瞬く間に賛否の嵐を呼んだが、特に注目されたのは「逆だったらどう思うか?」という問いかけだった。
男性トイレに女性清掃員が「嫌だ」という意見に対し、多くの人が「では女性トイレに男性清掃員だったら?」と自問自答を始めたのだ。このシンプルな問いが、普段意識することのない男女間の「見えない壁」を浮き彫りにする。
- 「その仕事に従事させてもらえない男性は差別か?」
- 「年配の清掃員も普通に女子トイレに入るぞ。」
- 「スパセンで男性風呂に女性スタッフが入ってくる方がきつい」
といった意見が飛び交い、議論は深まっていく。しかし、この問題はそう単純ではないようで…
多様な視点と「見えない壁」
≫17 看護師や美容師でもそうなんだけど、女性の利用者は同性を希望するのに対して、男性の利用者はむしろ同性を嫌がる人が多いんだわ。男性より女性にやってもらいたいから理髪店じゃなくて美容院に行く男性もいる。手術前に陰部の毛を剃ってもらうのは、女性患者ならほぼ全員が女性看護師を希望するけど、男性患者はむしろ男性看護師じゃなくて女性看護師にやってもらいたいのが少なくないのでは。「性別逆なら〜」と馬鹿の一つ覚えのように言う人がいるけど、杓子定規に何でも平等にすればいいものではない。
≫45 そうそう。男性の歯科医は「痛みガマンせえよ」的に振る舞うからな、女性には甘い。これ他の科でもそうだから、若い女性歯科医とか甘々すぎて赤ちゃん扱いされるから気に入っている。
≫45 見せるなら女性に見せたい。見られるなら女性に見られたくない。それだけだよ。
≫17 男性は批判されても構わないという風潮があるのに摩訶不思議な世界だよな。売春も男性が金を払う立場だし、痴漢や強姦の性に関しても男性の方が立場が圧倒的に不利だからな。給料などは男女平等にするべきだが、すべて男女平等にしろと言っている人がおかしいだけ。海外はトイレまで一緒の国まであるが、男女平等だから男性が女性用浴場に入ってもいいだろうと言ってどれだけ賛成されるわけない。すべて男女平等なんてありえないんだわ。
≫1 「嫌だ」とかいう不適切な言い方をしなければいいのに。最初から炎上目的にしか見えないわ。
この意見に批判的な人って、女性トイレに男性清掃員の場合はどう思うのかね?
これの何がだめなの?その仕事に従事されている方に失礼って随分上から言うんだな。
女子トイレに男性の清掃員がいたら「結構イヤだ」じゃ済まないんだし、効率やら考えたらそりゃ女性が従事する仕事になるだろう。
≫33 実際はその辺のことが言いたいだけではないかこれ。
男子トイレ掃除と女子トイレ掃除で別な人を雇うほど余裕ないからな。どっちかといえば女性になるか。
女性清掃員が多いのは必然なので仕方ないだろう。清掃員募集で男子トイレと女子トイレを別々に1人ずつ採用していたら人件費が掛かる訳で、1人だけ採用するのが通常だ。だとしたら99%以上の企業は女性を採用する。性犯罪の可能性云々だけでなく、女性の方が綺麗に掃除する率が高くて苦情が来ないから。これは差別ではなく、区別。
≫53 清掃の仕事は男性の方が多いけど?施設内清掃は女性が多いだけで、力が必要だったり危険な作業はほとんど男性だぞ?比較的よく見るのは高層ビルの窓清掃やゴミ回収車だな。
≫1 年配の女性は男性器を見ても良いという風潮は一体何なんだろうね?
女子トイレに男性の清掃員がズカズカ入ったら大騒ぎしそうだけどな。
感情と現実の交錯:見えない差別と効率の壁
「逆だったら?」の問いは、さらに深いところへ切り込んでいく。
性差分析家は、看護師や美容師の例を挙げ、「見せるなら女性に見せたい。見られるなら女性に見られたくない。」という男性心理を鋭く指摘。これは、単なる「嫌だ」という感情だけでなく、性的な羞恥心や社会的な役割意識が複雑に絡み合っていることを示唆している。しかし、「すべて男女平等なんてありえない」という意見も飛び出し、平等論の難しさが浮き彫りになる。
一方で、清掃業界の実情を語るレスも。
- 「人手不足だから仕方ない」
- 「効率を考えたら女性清掃員になる」
- 「女性の方が綺麗に掃除する率が高く、苦情が来ない」
といった、リアルな声が議論に重みを与える。これは差別ではなく「区別」なのだと。
揺れるジェンダー観 – 「平等」の難しさ
市民プールの男子更衣室に女性清掃員だったからメールで苦情書いたことあるよ。逆ならあり得ないでしょ、あるいは歳いってるならいいってんならその女性にも失礼だみたいなこと。善処するって返事来た。
≫68 「善処する」とか完全スルーと同じではないか。だったら清掃員が困るところまでいかないと変わらないだろうな。あくまで、露出しても清掃員がいるのが悪いという理屈になる。
この人の主観で「嫌だ」で止まってるからまだマシでしょ。産婦人科の男性医師は、なんで性器が違うのにこの職についてるの?不快だから廃止してとか、酷いコメントばかりだったよ。
これ、本来は女性トイレや女性用浴場に男性スタッフが入っても問題ないってすべきなんだよね。男性に見られることを恥じる必要はない、襲われることは絶対ないので恐れる必要はないってところまで持ってくべきで、男性トイレや男性用浴場に女性スタッフが入ってくるのを嫌だと思うのは、この自意識過剰な人が問題なんだろう。
女性だって女子トイレを男性が掃除してたら嫌だろう。
内容の是非は置いておいて、男女平等を謳う人がこの意見に感情的に反発するのはおかしい。女性が男性の清掃を嫌がる権利があるなら、その逆もあって当然だろう。
私も同じこと思ってたが、よくよく考えたら年配の男性清掃員の方がもっと嫌だ。
≫96 女性にとって男性は怖い存在だけど、男性にとって女性よりも同性愛者の方が遥かに怖い存在だものね。実際、男子トイレや銭湯の男湯で同性愛者による男性への性的な嫌がらせや盗撮が起きているしね。
≫147のようなケースでトラウマになった人もいるなら、どちらの性別の人が作業しているのか明記すれば親切。看板に予め印字しておいて、動かせる、どちらかを指し示すパーツをつければいいし。
仕方ない部分を取り上げて大ごとにする事が良くないと思うし、このようなことを言うタイプの人々がテレビをつまらなくしたのだとわからないのかな。
別に何を思っても自由だけど、発信しなくても良いのではないか?
私は女性清掃員がいてもどうでもいいけど、男性清掃員が女子トイレにいたらという逆だったら大問題なんだろ?wそれともそんなことあるの?
≫112 3ヶ月以上やってたから、女子トイレ内で雑談とかたまに発生してたw
別に何とも思わないけど、嫌だって思う人のことも理解できる。逆に反対してる人の「実際にその仕事に従事されている方に対して失礼だと思います」という意見は理解できない。これそういう話か?
逆で考えたら嫌がるだろう。そういうことだと思うんだが。
結論なき問い、残された課題
市民プールでの苦情体験や、産婦人科における性別の問題など、具体的な事例が挙げられ、この問題がトイレ清掃に限らない、より広範なジェンダー課題であることを示唆する。
特に「同性愛者の方が遥かに怖い存在だものね」というレスは、単なる異性への羞恥心だけでなく、別の不安要素が絡む可能性を提示し、議論を一層複雑にする。
結局、明確な答えは出なかった。しかし、このスレッドは、我々が普段意識することのない「見えない壁」や、社会に根深く存在する「無意識の偏見」に光を当ててくれた。田村淳氏の一言が、多くの人々に自分の中の「便器哲学」を問い直すきっかけを与えたことは間違いないだろう。
さて、この物語、君の目にはどう映っただろうか?もしよかったら、コメント欄で君だけの「続編」を聞かせてくれると嬉しいぞ。
※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。