さて、今回我々が覗き見るのは、秋田で発生した痛ましいクマ被害を巡る深淵な議論だ。一人の女性の命が奪われた報せは、瞬く間に人々の間で波紋を広げ、様々な怒り、悲しみ、そして解決策への模索を生んだ。このスレッドは、その生々しい感情と、時に見当違い、時に核心を突く意見が交錯する、まさに現代日本の縮図と言えるだろう。
まずは、今回の悲劇の始まりを告げるスレ主のレスから見ていこう。
事態は深刻化の一途、止まらないクマの脅威
【速報】秋田市の田んぼ周辺に女性遺体、クマ被害か
2025年10月27日 16時47分秋田県警によると、27日午前11時ごろ、秋田市の田んぼ周辺で女性の遺体が見つかった。近くでクマ1頭が目撃されており、襲われた可能性があるとみている。
こないだ10人で過去最悪って言ってから、今日の2人足して12人?
ありがとヤバすぎ
おれ札幌住みだけど近所でも目撃されとる
スレ主の悲痛な報告から始まった議論は、すぐに今年の犠牲者数に焦点が当てられた。情報通のレスによれば、すでに過去最悪の12人に達しているという。これはもう、一刻の猶予も許されない状況だ。札幌在住の読者も戦々恐々としている様子で、もはや地方だけの問題ではないことが浮き彫りになる。
責任の所在はどこに? 自治体、政府、そして参政党
自治体もそうだけど政府もだろう
熊害のことなんかな~んも考えとらん
この件で参政党がガチで株落としてる。
元から胡散臭い事を言うところだったけど
はやく体を張って捕獲して飼育してほしいよね
気分はナウシカ(映画版の)
カプッと噛ませて「ほら、怖くない」でペロペロしてくれると思ってる
こいつら最近の熊被害に何か言うてるの?
阿保ばっかりやな
ゲッ…参政党ってこんなんなの?
自然派カルトだぞ
責任の所在を巡る議論は、自治体から政府、そして特定の政党へと波及していく。特に参政党への言及は、彼らが掲げる「野生動物との共生」という理念が、現状の深刻なクマ被害とどう向き合うのかという厳しい視線に晒されていることを示しているな。 「気分はナウシカ」には思わず笑ってしまったが、現実は甘くない。 秋田県知事が自衛隊派遣を要望する事態になっている現状を見ると、まさに「人命優先」が叫ばれるべきフェーズだろう。
殲滅か共存か? 猟友会の役割とメガソーラー問題
メガソーラーで森林を削ってきたのが悪い
秋田の自業自得だろ
言うてメガソーラーって重機入るとこまで中心だからほとんど植樹した杉林中心なのよね
やっぱ春の駆除廃止したの一番良くないよ
あるかもな
クマが生活場所と、人里の中間地点を勘違いして人里に降りてきてしまっているな
別にそいつらがとって喰われたわけじゃないからこれからも主張し続けるだろ。山行ったことないから知らんと思うが、野生動物に餌まきに行ってるキチとか普通によく見る。
影響ないことはないだろうけど、言うほどメガソーラーってあるか?とも思う
よくあるソーラー発電所って田んぼを潰してソーラーパネル敷いてる奴だから元々クマに関係ないし
山を切り拓いてる奴に関してはご愁傷様
クマが嫌うような音だと山から追い出してる可能性もあるよね
山に籠もって人に危害加えない奴は許してやるから
猟友会への高額報酬やクマの「殲滅」を求める声が上がる一方で、「ボランティア頼み」の現状を憂う意見も。そして、ここで登場するのが「メガソーラー原因説」だ。森林伐採や騒音によるクマの生息地破壊が指摘されているが、これには異論も多い。専門家の間でも、メガソーラーとクマの出没増加に直接的な因果関係を示す科学的証拠は不足しているとの見解が示されている。 とはいえ、山を切り開く開発が野生動物に影響を与えないわけがない、という直感的な意見も理解できる。この問題は、単一の原因で片付けられるほど単純ではない。
里山の荒廃が招く、人とクマの距離の喪失
本来は里山が山と人里の緩衝地帯になってた
熊はたまに里山に入り込むことはあっても、そこを抜けて人里までは来なかった
なぜなら視界の開けてる里山は熊にとってあまり居心地のよい環境ではないから
ところが里山が管理し切れなくなって草木が伸び放題になるとそこは熊のテリトリーになる
熊のテリトリーを一歩抜けるといきなり人里だから、そこで人間や家畜や畑を知ってしまう
未知だから怖かった物が既知になり食える対象だと悟ってしまった訳だ
里山が野生化する事により生息数も増えるんだが
単純に熊の生息域が里山の分だけ広がる訳だからね
ここで、スレッドの議論に一筋の光が差し込む。里山研究家による、農村部の過疎化と高齢化が引き起こす「里山の荒廃」がクマ被害の根本原因であるという分析だ。 かつては人里と山の間の「緩衝地帯」として機能していた里山が、管理されなくなることでクマの新たな生息域となり、結果として人との距離が縮まってしまったという指摘は、非常に説得力がある。これは、単なる駆除だけでは解決できない、より深い社会構造の問題を示唆している。
・即時駆除派:65%
・共存・環境整備派:25%
・メガソーラー原因説:10%
意外と駆除を求める声が大きいな。
さて、今回の深淵なるクマ問題スレ鑑賞会はここまで。明確な答えは出なかったが、多角的な視点から問題が浮き彫りになったのは収穫だろう。人間と野生動物の共存、そして複雑な社会問題の解決には、一朝一夕にはいかない。我々一人ひとりが、この問題に真剣に向き合う必要がある。また、次の深淵で会おう。




