さて、今回我々が覗き見るのは、とあるスレッドで巻き起こった、生活保護制度を巡る熱い(?)議論だ。
スレ主のイッチが投下した衝撃の「見直し案」に、スレ民たちはどう反応するのか?そして、この議論には、ある「時限爆弾」が仕掛けられていた…。
まずは、今回の物語の「主人公」であるイッチの投下した議題から見ていこう。
衝撃の「生活保護見直し案」にスレ民騒然!
自民党生活保護制度見直しの具体策【生活保護給付水準の10%引き下げ】最低賃金や年金とのバランスに配慮
【医療扶助を大幅に抑制】自己負担の導入、医療機関の指定、ジェネリック薬の使用義務化など【現金給付から現物給付へ】食費は食料回数券にするなど生活扶助、住宅扶助などの現物給付を推進
【働ける層(稼働層)の自立支援】就労の指導強化、義務化【ケースワーカー業務の改善、調査権限の強化で不正受給を防止】ケースワーカーの民間委託、自治体の調査権限強化で不正受給を減少
【就労可能者の区分対応と貧困の連鎖の防止】就職あっせんを拒否した就労可能者への給付減額、就労可能者は3年程度で打ち切る「有期制」導入
http://www.min-iren.gr.jp/news-press/shinbun/20120820_16049.html
イッチが提示した自民党の生活保護見直し案。給付水準の引き下げ、医療扶助の抑制、現金から現物給付への移行、そして「3年で打ち切り」というワードは、確かにパンチが効いている。これは荒れる予感しかしない。
早くも賛成派と過激な意見が飛び交う。しかし、ここで一人の賢者が冷静な意見を投下する。
本当に生活保護が必要な人や家庭はあんのよ
ただ、現金の支給や医療費無料等はやめてチケット制にすれば、もう少し俺等の負担が減るし理解も得られるんじゃにかな
「本当に必要な人には支給すべきだが、制度は変えるべき」という、まさに“建設的”な意見。これには共感の声が上がる。
これに反対してるのって働けるのに働かない連中だよな
だね
本当に必要な人はわきまえてるし
いつか解除できるように頑張るだろ
しかし、この流れに待ったをかける存在が。そう、「反論の賢者」だ。
世の中には、働きたくてもはたらけない。障害年金も対象外という人もいるんですよ?
それと、育児や介護とかで時間制約があり、フルタイムで働けない人とか受給してたりする人もいるんですよ。
受給者の大半は、働いてるけど収入が足りない人達です
予算は増えますが減る事はありません
鋭い指摘に、思わず「ぐうの音も出ない」スレ民も多いはず。生活保護の複雑な実態を突きつけられた形だ。そして、さらに根本的な問いが投げかけられる。
生活水準が、年金生活者 > 生保 になればいいだけ。「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
これが間違ってる。
「最低限度の生活を営む権利」
だけでいい。
憲法にまで言及するとは…これは壮大な議論になりそうだ。しかし、ここで別の角度からの不満が噴出する。
医療費無料は納得いかない?不正受給への怒り
医療費無料への不満は根強い。さらに、衝撃的な「転売」の告発まで飛び出した。
睡眠薬転売でボロ儲けしてるナマポ多いしな
処方された分全て自分で飲んだと証明できなきゃ薬出さないようにすればいいのに
もしこれが事実なら、確かに問題だ。制度の悪用は許されるべきではない。だが、この議論の前提に、大きな問題が潜んでいた。
「いつの話だよ!」スレに突きつけられた衝撃の事実
いつの話してんだよw
ここで、スレの流れを決定的に変える一言が投下された。「いつの話してんだよw」。読者である君も、この時点で薄々感づいていただろう。
今すぐにだ
ソースがこれて
民医連新聞 第1530号 2012年8月20日
【衝撃】ソースは2012年!まさかの10年以上前の記事だったとは…。
これにはスレ民も困惑を隠せない。いや、むしろ突っ込み待ちだったのか?
・現金支給をやめてカードにする(当然何に使ったかはすべて管理)これだけでもだいぶ変わると思うしこれなら現実味のある改革だろう
2012年の記事を出すとかアホなんかな?
13年前の記事を今のせる意味は?
13年前の記事を今さら持ち出すイッチに、スレ民からのツッコミが止まらない。しかし、古い情報とはいえ、提案されている改革案には、今もなお議論の余地があるものも多い。
止まらない提言!現物支給、外国人問題、そして審査厳格化
社会的な負担を減らさないともたん
生活保護費の予算なんて、子供家庭庁の予算なんかより断然低いのすらご存知ないのですかね
フードチケットでいい
現物支給やフードチケット制の提案に、再び「反論の賢者」が予算規模の視点から異を唱える。数字で語られると、確かに説得力がある。
ナマポの制度自体は必要。
不正受給と日本人にハードル高く外人に低いのを是正するだけでかなり変わると思う。
外国人への支給見直しや、年金制度との連携など、様々な視点からの提言が続く。制度自体の必要性は認めつつも、その運用には多くの課題があると感じているようだ。
少なくとも自治体の指定医の診断書以外は受付ないとか詐病生保を無くせ
こういう民間の人間なら当たり前に感じる感性を
なぜ役人や議員は持ち合わせてないんだろうな?
書類揃っちゃうと拒否できない
詐病対策としての審査厳格化は、多くのスレ民が望むところだろう。しかし、役所の「書類至上主義」がその壁となっている現実も浮き彫りになった。
本当に必要な人だけに支給しろ
大人の教養
今回のスレッドで議論された生活保護の見直し案は、実は2012年の自民党の提言に基づくものでした。しかし、現在ではその多くがそのまま導入されているわけではないことが、参考情報からも明らかになっています。
- 生活保護給付水準の引き下げは2013年から2015年にかけて実施されましたが、最高裁判所で一部違法と判断され、現在対応が検討されています。
- 「3年で打ち切り」という有期制は、政府で検討されたものの、稼働可能な受給者に対して機械的に3年で打ち切るような制度は現在導入されていません。
- 医療扶助は原則自己負担なしで提供されますが、ジェネリック医薬品の使用は促進されています。
- 現金給付から現物給付への全面移行は、世帯ごとの支給額の変動や運用コストの高さから現実的ではないとされています。
- 外国人への生活保護支給は、法に基づく権利ではなく、1954年の厚生省通知に基づき「準用」として人道的配慮から行われる行政運用であり、永住者や定住者など特定の在留資格を持つ者に限られます。外国人受給世帯の割合は全体の約2.3〜2.9%程度にとどまります。
生活保護制度は「健康で文化的な最低限度の生活の保障」と「自立の助長」を目的としており、そのあり方は常に議論の対象となっています。今回のスレッドは、古い情報に踊らされつつも、制度への関心の高さを示すものとなりました。
…という、実に“タイムスリップ”したかのような話だった。たまにはこういう、過去の議論が掘り起こされるのも悪くないだろう?また面白いネタを見つけてくるさ。
※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。

そんなことしたら国籍不明の連中
赤旗とって生活保護食らってる活動家が
全員死んじゃうじゃん笑
ベーシックインカムを導入すれば、いんじゃね?
生活保護という制度そのものが不要になります