なあ、みんな。国民的焼き鳥チェーン「鳥貴族」が、いつの間にか全品390円均一になっていたって知ってたか? かつての280円均一を知る者にとっては、まさに「悲報」以外の何物でもないだろう。だが、この値上げは本当に「高級化」を意味するのか? それとも、我々が直面する物価高騰という現実の縮図なのか?
今回は、一人の男の素朴な疑問から始まった、鳥貴族の価格を巡る白熱の議論を追体験しよう。スレ主「イッチ」の嘆きは、やがて日本経済の深淵を覗き込む扉となる…はず!
「なんやねんこれ」~悲鳴と、それに続く冷徹な現実~
スレ主「イッチ」の「なんやねんこれ」という素朴な悲鳴から幕を開けた今回のスレ。しかし、続くレスは意外にも冷静な声が目立つな。皆、鳥貴族が「貴族」になったことを受け入れているのか?
「全然安い定期」~コスパ論争、勃発!~
居酒屋最安値だと思う
しかも国産の鶏だしな
スーパーとかに売ってる胡散臭いブニブニの鶏肉じゃなくてちゃんと肉々しい鶏肉だしかなり安い
「普通の居酒屋行ったことないんか」という常識人からの痛烈なツッコミが飛び出し、スレは一気にヒートアップ! 他の居酒屋と比較すれば390円でも十分安い、いやむしろ「最安値」だという声が続出している。特に「貴族焼き」のボリュームと国産鶏肉へのこだわりは、多くのユーザーが評価するポイントのようだ。確かに、国産鶏肉の使用は創業以来のこだわりで、品質を考えれば価格改定も妥当という見方もある。
「280円だったのに…」~過去との決別、そして平成デフレ脳~
280円
ここでイッチから、かつての「280円」という魔法の数字が明かされる。そう、鳥貴族は2017年に280円(税抜)から298円(税抜)へ価格を改定して以降、段階的な値上げを重ね、2025年5月1日には390円均一になったのだ。この大幅な価格上昇に、純粋な悲鳴を上げる者もいれば、「どこにも飲みに行けない」と現実を突きつける者もいる。この対立は、長引くデフレ経済で形成された「平成デフレ脳」と、物価高騰という現実のギャップを象徴しているのかもしれないな。
地方の悲劇と隠れたお宝~知多ハイボールの奇跡~
これで2000円弱だからワイはめちゃくちゃ安いと思うで
ホンマにそう
近所の個人経営の塩が上手い焼き鳥飲み屋行くわって感じ
ほんとにか?
今良い店とかドリンク700円台まであるレベルになってるぞ
有名焼き鳥とかになると1本300円とかやぞ
お前のところはしらんけどワイの家の近所のウマい店は一本150円からで酒は400‐や
それはめっちゃ良店だけどもう上げざるを得ないところまで来てるで
知多を390円で飲める飲み屋なんてないで
愚か者どもめ
「近所の個人経営の店に行くわ」と息巻くイッチに対し、焼き鳥通からは「ドリンク700円台、焼き鳥1本300円の時代だぞ」と厳しい現実が突きつけられる。どうやら地方の都市部では、インバウンドの影響もあり、さらに価格が高騰しているようだ。そんな中、突如現れた「知多ハイボールが390円は神」というパワーワード! これは見逃せない情報だ。鳥貴族には、まだまだ隠れた「お宝」が眠っているのかもしれない。
「ぼんじり酷すぎ」「チャンジャ誰が頼むん?」~品質と安定、そしてメニューの謎~
油壺まんま残ってるし
あれはいただけんけど油壺食うところもあるからあえてかと思ってたわ
あれまずいよね
1杯で金麦2本分以上の量あるからな
これを高いとか言ったらマジでどこも行けんで
まあそんな事考えて頼むとかつまらん人生だと思うから行ったら好きなもん頼むけども
キャベツとかはさすがにちょっとん?ってなるわw
キャベツはおかわり無料だからよくない?
キュウリと煮卵は高いと思う、頼むけど
やたら美味いあのキュウリとか煮卵は食べた気になるからまだいいけど一番誰が頼むんだこれって思うのはチャンジャだと思う
マジで頼んでる人見たことない
チャンジャたまに頼む
わいも頼んだことあるけどあれどういうモチベーションで食べればええんや
別に美味くもないし結局他の料理の方が美味しかったからほとんど食べなかったわ
日本酒とか飲みながら適当につまめるあまり重くないものが欲しい時はチャンジャかタコワサ頼むかな
普通の居酒屋で刺身頼むみたいなものだと思ってる
ぼんじりの下処理問題や、「チャンジャって誰が頼むの?」という素朴な疑問が飛び交う中、トリキの「安定感」を評価する声も。確かに、チェーン店としての品質の均一性は大きな強みだろう。そして、「メニューによってコスパが違う」という指摘は、ユーザーの賢い使い方を示唆している。キャベツ食べ放題やメガ金麦のように、戦略的に「安い」と感じさせるメニューが存在するのも、鳥貴族の巧妙な経営戦略と言えるだろう。
物価高騰の波に抗う鳥貴族~「赤字」と「企業努力」の狭間で~
東北に限らず観光客の多い所はインバウンドで調子乗ってるからな
しかも一品一品がわりと高いんよ2人で普通に15000円とか平気で行くしクソみたいな地域のくせにマジでなめてるわ
地方の観光地はそれで儲けてるから飲み屋とかは東京や大阪の方が安いんよね
大阪は安い店多いからほんま天国やったわ
もう普通やで
例えばとりきはプレモルも390円だけど
今あの量を酒屋から普通におろすなら原価200円は確実超えてる
250円も越えそう
ちょっとそこに関してはバグってる
小さい焼き鳥1本で300円とかざらにあるけど、鳥貴族の二本セットはボリューム的にもそこそこ満足
キャベツ食べ放題とかご飯セットとかもいい
貴族焼きとしか言いようがない
お通しとか席料もないから総合的にはやっぱり安定している。
安い居酒屋の唐揚げとか大抵は海外産の安い肉使ってるし
だからクソ高くなってるんか
鳥インフル全然収束せえへんし
居酒屋で焼き鳥2本390円て言う程クソ高いか?
元の値段と比べた値上げ率の話や
一番美味いのは山芋鉄板焼
コスパおかしいのが貴族焼きととり釜飯
とり釜飯に至っては普通に釜飯屋だと800円くらいはしそうなクオリティ
あの味であの値段が妥当とは思えん
で100円以上の値上げは割高感があり
若いやつで飲み食いしっかりしても一人3000円もいかないぐらいだった。
死ぬほど食っても4000円ぐらいか
そら原価数十円の烏龍茶ですらとり釜飯と同じ390円なんだからそこでバランス取ってるだけやろ
みんなとり釜飯しか頼まなかったら店潰れるだけや
他の飲み屋はそれ以上に値上がりしていて、給料はそこまで上がってないんだろうな…
東北での居酒屋体験談は、地方と都市、そしてインバウンドによる価格高騰の残酷な現実を突きつける。しかし、そんな中でも鳥貴族は「国産鶏肉」にこだわり続け、鳥インフルエンザや物価高騰の逆風に立ち向かっている。特に「とり釜飯」は「絶対赤字」とまで言われるほどの驚異的なコスパで、他の高利益メニューとのバランスで経営が成り立っているという鋭い分析も飛び出した。このスレは、単なる値上げへの不満に留まらず、現代日本の外食産業が直面する複雑な経済状況を映し出している。
知的好奇心
鳥貴族の価格改定に見る日本経済の縮図
鳥貴族の価格改定は、単なる企業の戦略ではなく、日本社会が直面する経済的な課題を浮き彫りにしています。かつて280円均一という「神コスパ」で名を馳せた鳥貴族は、2017年の298円(税抜)への改定を皮切りに、段階的な値上げを重ね、2025年5月1日には全品390円均一となりました。この背景には、原材料費、人件費、エネルギーコストの急激な高騰があります。
「平成デフレ脳」からの脱却
スレッド内でも言及された「平成デフレ脳」という言葉は、物価が上がらないことを前提とした日本の消費者の価値観を表しています。長引くデフレ経済の中で形成されたこの感覚は、近年の急激な物価上昇と賃金上昇の乖離により、外食産業のような身近なサービスの値上げに敏感に反応する層を生み出しています。
国産鶏肉へのこだわりとコスト増
鳥貴族は創業以来、国産鶏肉の使用にこだわり続けていますが、鳥インフルエンザの発生や円安による飼料価格の高騰は、国産鶏肉の価格を大きく押し上げる要因となっています。この品質維持への企業努力が、結果として価格転嫁を余儀なくされているのです。
戦略的価格設定の妙
しかし、鳥貴族はただ値上げするだけでなく、一部の「赤字覚悟」とも言われるメニュー(例: 貴族焼き、とり釜飯)と、ドリンクなどの高利益メニューを組み合わせることで、全体の収益バランスを保っています。これにより、消費者には「お得感」を提供しつつ、企業としての存続を図るという巧妙な価格戦略が垣間見えます。
鳥貴族の値上げ議論は、まさに現代日本の社会経済的な課題を映し出す鏡と言えるでしょう。
…というわけで、鳥貴族の価格改定を巡るスレを巡礼してきたわけだが、どうだっただろうか? 単なる値上げ話かと思いきや、その背景には物価高騰、デフレ脳、企業努力、そして我々が生きる時代の縮図が見えた気がするな。
最終的な評価は、読者である君に委ねよう。だが、一つだけ言えることがある。次に鳥貴族に行く時は、ぜひ「知多ハイボール」と「とり釜飯」を頼んでみてくれ。そこに、このスレの真髄があるはずだ。
また次回のスレ鑑賞会で会おう!
※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。

