国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親、やなせたかし氏が94歳で逝去する直前に放ったという「まだ死にたくねえよ。こんな面白いところに来たのによお」という言葉。このウィットに富んだ一言は、多くの人々の心に深く刻まれ、今なお語り継がれています。一体、彼の人生には何があったのか?そして、なぜ彼は人生の終盤に差し掛かってもなお「死にたくない」と語ったのか?今回は、彼の壮絶な生涯と哲学を巡るスレッドを覗き見るとしようか。
【前提知識】やなせたかしの壮絶な生涯と遅咲きの成功
漫画家、絵本作家、詩人として多岐にわたる活躍を見せたやなせたかし氏。彼の代表作である『アンパンマン』は、彼が70歳前後という異例の「遅咲き」で国民的キャラクターとして大ヒットしました。晩年まで尽きることない情熱と創作意欲に満ちたその人生は、まさに「まだ死にたくねえよ」という言葉を裏付けるものでした。この言葉の背景には、彼の波瀾万丈な人生と、独自の死生観が深く関係しています。
やなせ氏の人生は、戦争、貧困、弟の戦死など、決して平坦ではありませんでした。しかし、彼は常に新しい表現を模索し、漫画、詩、作詞、舞台演出など、様々な分野で才能を発揮しました。特に有名なのは、国民的アニメソング「手のひらを太陽に」の作詞です。彼の作品には、常に「正義とは何か」という問いが根底にあり、それは『アンパンマン』の「困っている人を助ける」というシンプルなテーマにも繋がっています。彼が晩年まで精力的に活動し、仕事に喜びを見出していたことが、その長寿とバイタリティの秘訣であったとも言われています。彼の作品は、子供たちに勇気と希望を与えるだけでなく、大人たちにも人生の豊かさや生きる意味を問いかけ続けているのです。(出典: Wikipedia、プレジデントオンライン)
94歳の境地、その言葉の重み
スレの幕開けは、イッチが投下したやなせたかし氏の有名なセリフから。94歳にして「まだ死にたくねえよ」とは、一体どんな境地なのか。読者も思わず「すげえな」と感嘆しつつ、その「面白いところ」の正体に迫ろうとしているな。
遅咲きの人生、アンパンマンの真実
遅咲きやからな
遅咲きというかアンパンマンは本人の力じゃなくアニメ化スタッフのおかげやろ
アンパンマンがヒットして売れっ子になったのは爺になってからや
90超えてから更に仕事が増えまくって休み無しで本書いたりイラスト書いたりかなり忙しかったらしい
ここでイッチから「遅咲きやからな」というアンサーが投下される。確かに、アンパンマンが大ヒットしたのは彼が晩年になってからだ。しかし、その「遅咲き」には、様々な背景があったようだ。アニメ化スタッフの功績を指摘する声や、90歳を超えてもなお多忙だったという事実に、驚きを隠せないな。
人生観と死生観、交錯する想い
やなせたかしはあんま知られてないけどずっと仕事してた
クイズ番組の司会とか人形ショーの構成とかメルヘン詩の雑誌の編集とか金にならん仕事な
金に困ったことないぞ
やなせ氏の言葉は、読者に自身の人生観や死生観を問いかける。死期を悟る瞬間、そして「面白いところ」とは何か。金銭的な成功だけでなく、彼が人生を通して続けてきた「金にならん仕事」にも光が当たる。死への恐怖と、それでも生き続けたいという人間の根源的な欲求が交錯する、深い議論が展開されるぞ。
アンパンマンの光と影、そして個人の生き方
90超えて生にしがみついてるのみると絶望よな
普通の人は生きる目的も無くなるから恐怖心も無くなるらしい
90越えてこれだけのバイタリティがあるのがすごいわ
石原慎太郎も晩年「あとどのくらい生きれるんですか?」と死ぬのは嫌だと言ってたな
ほとんど人生楽しめてないんちゃうか
アンパンマンが強すぎるからそりゃあ一番面白いのが終わらねえんだもんな
三越の包装紙にロゴ入れたのは三越の社員時代やから給料以上のカネにはなってない
実際は亡くなる直前が一番稼げたらしいからな
アンパンマンTV 1988年 (作者69歳)それから幼児番組の覇権コンテンツや
同僚の女の子を追いかけて退職上京結婚
三越にデザイナーとして転職&副業で漫画
漫画が三越の3倍稼げるようになって独立
NHKに漫画講師としてレギュラー出演
手のひらを太陽に作詞
手塚治虫に気に入られて虫プロの美術監督
サンリオ社長に気に入られてデザイン、詩集(サンリオの売上押し上げるヒット)、絵本(短編でアンパンマン登場)
50代で雑誌をいくつか創刊して84まで編集長ずっと有能すぎる
ずっと面白い人生やったろうな
手塚治虫に気に入られてやなくて
手塚治虫が頼み込んで来てもらったはずやで
先輩格がやなせたかしや
人生こうあるべきよな
「今すぐにでも死にたい」という悲痛な叫びから、アンパンマンの知られざる初期設定、そして彼の多才すぎるキャリアが次々と明らかになる。手塚治虫との関係性や、晩年まで仕事に没頭した姿は、まさに「人生を面白くするのもつまらなくするのも本人の努力次第」という言葉を体現しているかのようだ。石原慎太郎氏の晩年の言葉も引用され、著名人の死生観にもスポットが当たる。
「生きる」ということ、それぞれの哲学
あと300年はダラダラしたい
全然時間足りない
ただでさえこの人一度この国が崩壊する様を見せつけられてるのに
どうせ寿命きたら死ぬし
仕事辞めようかな
そうなんやけど結局夢を見られるのって強男のみ、なんよ
悲しい世界や
いや、強男のみやない
ワイがワクワクするもんはワイのもんや
ワイだけがわかればええ
違うのか?
なんか気づいた気がする
大事なことに
この世を面白くするのもつまらなくするのも本人の努力次第ってことやな
ちょっと海外旅行いってくるわ
ナイアガラの滝いってみたかったんだ
ワイはワイのワクワクを追いにいくわ
絶対的なことを言えばそりゃ長く生きれば生きるほど良いよな
この人って漫画家としては晩年までヒット作無かったんやな
漫画以外の才能には溢れてたから生活は安定してたけど、この人自身は漫画が一番好きという悲しみ
死ぬのは怖くないけど病気や痛いのは嫌や
顔を大きく丸くして二頭身にしたアニメーターのおかげやん
原作アンパンマンは結構シュールよな
戦地にパンを届けようとしてウザがられたり
満足を知らずにずっと
じゃあ若い頃に恋愛できなかったワイらはどうなるんや
死ぬまで後悔して死んでいくんか
ワイはうっすら信じてるから幸福度にややバフがかかってるで
そういう意味では宗教って結構良いもんだよな
前世の記憶ある?ないやろ
記憶が残らんならそれは別人や
つまり来世などない
2回目以降と1回目で居住世界が分けられてるとか、自分を含めたごく一部の人間だけに来世があるとか、なんかそういう風に考えればええやん
信じたら幸せになれるんだから、信じられるだけ信じれば良いのよ
何をして生きるのか
わからないまま終わる
そんなのは嫌だ
活力残して死ぬの悔しいやろな
ドキンちゃんのモデルらしい嫁もキャラ立ちすぎてるんよな
「正義は逆転することがある。信じがたいことだが。じゃあ、逆転しない正義とは何か?飢えて死にそうな人がいれば、一切れのパンをあげることだ」
どういうシーンかはともかくやなせを励ましたセリフらしいけどカッコ良い
正義も悪もみんなお腹は空くもんな…
「一切れ」ってところが重要やな
多すぎたら逆転しかねない正義になる
まあそのうち50年くらいで注射するだけで勝手に体再生する薬できるやろ
40過ぎて作家デビューした松本清張もこんな感じやったらしいよな
「俺には時間がない」っていうのが口癖で死ぬまで小説書き続けてたらしい
体が言うこと聞かなくなって
じんせいおもんなくなるからなんよな
元気な人は年寄でも死にたいとかいわんもん
怖いよなわかるよ
画家のほとんどは本人か死んでから値がつくんだから
アニメ化で大分変わったよな
老雀士の最後みたいでカッコいいな
マ?
やなせたかし 69歳でアンパンマンアニメ化
「ワイも200歳まで生きたい」「今すぐ死にたい」と、読者の様々な人生観がぶつかり合うこのセクション。来世を信じる者、ボケることを恐れる者、そして「正義とは何か」という根源的な問い。やなせ氏の言葉は、私たちに「生きる」ことの意味を深く考えさせる。そして、初期アンパンマンの衝撃的な設定に、読者もまた驚きを隠せないようだな。
知的好奇心
「遅咲きの天才」やなせたかしの人生は、まさにその言葉が象徴しています。彼が『アンパンマン』で国民的成功を収めたのは60代後半から70代という高齢期。しかし、それまでの人生が「無駄」だったわけではありません。彼は漫画家、詩人、作詞家、舞台演出家、デザイナーとして多岐にわたる活動を続け、その経験の全てが『アンパンマン』という稀代の作品に結実したと言えるでしょう。
特に注目すべきは、彼が作詞した「手のひらを太陽に」です。この歌に込められた「生きていることの喜び」というテーマは、アンパンマンの「困っている人を助ける」という哲学と深く共鳴しています。彼の作品は、常に「正義とは何か」という普遍的な問いを私たちに投げかけてきました。戦争を経験し、飢えの苦しみを知っていた彼にとって、正義とは「お腹を空かせた人にパンを一切れ与えること」という、極めてシンプルかつ根源的なものでした。これは、彼の作品全体を貫く揺るぎない信念と言えるでしょう。
また、スレッド内でも触れられていますが、やなせ氏には子供がおらず、妻も先に亡くなっていたため、法定相続人が不在でした。彼の遺志は、株式会社やなせスタジオをはじめとする関連団体に託され、『アンパンマン』が生み出す莫大な収益は、彼の思想や作品の継続的な発展のために活用されていると推測されます。これは、単なる財産の継承を超え、彼の哲学とクリエイティブな遺産が未来へと繋がれていく壮大なプロジェクトと言えるでしょう。彼の死後もなお、アンパンマンは子供たちのヒーローであり続けています。
※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。


