
誰もが一度は憧れる教師という職業。しかし、その裏側には想像を絶する現実が隠されているのかもしれない。
今回、中学校教師を3年で辞め、新たな道へと進む決意をしたスレ主が、ネット掲示板に降臨。彼が語る過酷な教育現場の実態と、そこから抜け出すための奮闘に、多くの人々が注目した。
【前提知識】日本の教員が直面する現実
日本の教育現場では、教員の長時間労働や精神的負担が長年問題視されており、教育の質や教員のウェルビーイングに大きな影響を与えています。部活動指導、保護者対応、事務作業など、本来の授業以外の業務が多岐にわたり、それが教員の多忙化を深刻にしています。文部科学省も働き方改革を進めていますが、依然として多くの教員が過労死ラインを超える勤務を強いられているのが実情です。このような状況の中、教員という職を選びながらも、その過酷な現実に直面し、別の道を選ぶ人も少なくありません。
教師を辞める決意、そして次なるステージへ
沢山あるで
何年勤めたの?
3年
区切りやね
次はなにやるの?
県庁の職員
まだ配属先も決まってないから具体的に何するかはわからん
おめでとう
優秀なんやね
サンガツ
市区町村も含め合計10回くらい落ちたから優秀ではないで
今公務員試験は倍率低いから数打ちゃどっかに引っかかるで
スレ主が教師を辞めるという衝撃の告白から始まったスレッド。わずか3年での転職を決意した背景には何があったのだろうか。
次なるステージは県庁職員。難関とされる公務員試験だが、スレ主は謙遜しつつも、見事な転身を果たしたようだ。
公務員の給与事情と「やりがい」の罠
給料下がって、なーんもやりがいない仕事にダウンやな。ちな元行政
公務員の給料は日本人の平均給料に左右されるから仕方ないな
去年は凄かったぞ、日本人の平均給料が上がりすぎて20万のベースアップきたで
ベースアップって普通月給単位で書かないか?
それとも月20万も増えたんか?
すまん、書き方悪かった
令和6年12月に4月まで遡ってのベースアップが行われたんや
その結果、4~12月分の不足給与がボーナスと一緒に支給されて12月の給与がすごいことになった
ワイは公務員の給与では一生勝ち組にはなれんことに気づいた。嫉妬するのは底辺だけや
転職先の給与について議論が白熱。元行政マンからの手厳しい意見に対し、スレ主は公務員給与の仕組みと、まさかの20万円ベースアップという驚きの事実を明かした。一時的なものとはいえ、これは大きな出来事だ。
理不尽の極致!「モンペ」の咆哮と成績評価の闇
中
沢山いた
いえる範囲でどんないちゃもんつけてくるんや?
成績に対するクレームがめっちゃ多い
草
そんなん頭悪い生徒さんサイドが悪いよ
「入試本番では6割正答すればほとんどの高校に進学できるのに3なんておかしい!」ってクレームしてくる教育ママがマジで多い
多分塾が変な入れ知恵してるんやろうな
60点取れてるから5にしろ!ってこと?
5まで行ってくるのはまれやな
4にしろがほとんど
中学校教師というスレ主の職種が明らかになり、教育現場の闇がさらに浮き彫りに。特に、成績への不満をぶつける「モンスターペアレント」の存在は、教師を疲弊させる大きな要因となっているようだ。スレ主の語るクレームの内容は、まさに常識を疑うレベルで、その理不尽さに読者も驚きを隠せない。
「二度とやらない」教師の過酷な労働環境
転職決まったから
管理職には1/5に伝える
二度とやらない
マチアプで会う子全員口揃えてブラックって言っとるわ
一応、国が業務と認めてないことが沢山あって、それらは「法律なので」で断ることが出来るんやがな…それをやればめちゃくちゃホワイトやが立場なくなるんよな
最悪の場合、保護者からのクレームも有り得るし
勤務時間外はクレーム受け付けんかったらええんとちゃうか?
勤務時間でも忙しくて対応できないときは素直にそう言ったらええんよ
それやって「生徒が行方不明なりました。学校への確認が遅くなりました」とかになるとメディアの標的になるのは学校やからな
簡単に業務時間外の保護者対応をシャットアウトする訳にもいかんのよな
別に標的になっても勤務時間外の出来事とゆうて放置しとけばええと思うけどなあ
時間外のことまで関与してるから疲弊するんよ
まじでそう思う
そう思うからやめた
うちの近所の学校全部17時から翌朝8時まで電話受付ないようメッセージ流れて終わるわ
モンペ多いんやろうなぁ
「二度とやらない」――スレ主のこの一言が、教師という職業の過酷さを全て物語っている。国が業務と認めない「サービス残業」や、メディアからの攻撃を恐れて勤務時間外の保護者対応も断れないという構造的な問題が、多くの教師を疲弊させていることが痛いほど伝わってくる。
しかし、一部の学校では、すでに勤務時間外の電話対応をシャットアウトする動きも見られるようだ。これは、教師の働き方改革への一歩となるのだろうか。
【深掘り!知的好奇心】教師の長時間労働と構造的問題の深層
本スレッドで語られた教師の「勤務時間外の保護者対応」や「国が業務と認めていない業務」がなぜ常態化し、教員の負担を増大させているのか、その背景には根深い構造的問題が存在します。
国際比較で見る日本の教員の労働実態
- 調査によると、日本の教員は授業時間が国際的に短いにもかかわらず、労働時間は世界一長いとされています。その大きな原因は、授業以外の業務負担の過大さにあります。
- 特に中学校教員の約6割が「過労死ライン」とされる月80時間以上の時間外労働をしているという報告もあります。
多忙化の複合的な要因
教員の多忙化の背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。
- 職務の特殊性: 児童生徒への指導以外にも校務分掌事務を一人で複数担当する点が挙げられます。
- 対人ストレス: 保護者や同僚との良好な関係維持に配慮が必要な対人ストレスも教員の精神的負担を増大させています。
- 職務への姿勢: 「児童生徒の成長のために万全を尽くそうとする」という教員の高い職務意識が、保護者からの要望全てに応じようとするあまり、結果的に「やるべきこと」を増やし続けている側面も指摘されています。
- 社会の変化: 現代社会の変化に対応した教育課題の増加に加え、家庭や地域社会の教育力低下により、学校への期待や要請が山積していることも教員の業務を増やしています。
「モンスターペアレント」問題の深刻化
スレッドでも言及されたように、成績へのクレームを始めとする「モンスターペアレント」問題が深刻化しており、教員は理不尽な要求にも対応を迫られることがあります。
文部科学省は教員の長時間労働を是正するため、2019年に月45時間を超える時間外勤務を抑制するガイドラインを通知しました。また、時間外の電話対応を制限する自治体も出てきていますが、「給特法」により時間外労働に対する割増賃金が支払われないため、勤務時間管理がずさんになり、実態として長時間労働が見過ごされやすい構造があるとも指摘されています。これが、スレ主が語る「国が業務と認めてないことが沢山あって、それをやればめちゃくちゃホワイトやが立場なくなる」という状況の根幹にあるのです。

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※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。