
著名漫画家・イラストレーターの江口寿史氏が自身のイラストを巡る「トレース問題」について声明を発表し、ネット上で再び大きな波紋を呼んでいます。一連の騒動の背景には、表現手法としてのトレース、著作権の解釈、そして時代とともに変化する倫理観が複雑に絡み合っています。果たして江口氏の声明は、この問題を沈静化させるものだったのでしょうか、それとも新たな議論の火種を投じたのでしょうか。
【前提知識】江口寿史トレース問題の核心
本件は、2025年10月にルミネ荻窪のポスターに起用された江口寿史氏のイラストが、文筆家・モデルである金井球氏のInstagram投稿写真を無断でトレースしたものであると指摘されたことに端を発します。当初は事後承諾で和解が成立したものの、過去作品にも同様のトレース疑惑が浮上し、Zoffやデニーズなどの大手企業が関連イラストの使用を停止する事態に発展しました。
- 騒動の発端: 2025年10月、ルミネ荻窪のポスターで金井球氏のインスタグラム写真が無断トレースされたことが指摘される。
- 江口氏の声明: 2025年12月30日、江口氏は自身のX(旧Twitter)で長文の声明を発表。騒動を謝罪し、金井球氏との和解を報告しました。また、トレースを「下描きの最初期の第一段階」と位置づけ、手描きであること、業界では過去に「資料」として写真を利用することが普通であったと説明しました。さらに、時代とともに変化する価値観への認識不足を認めつつ、今後の活動継続を表明しています。
- 主要な批判点:
- 「アタリ程度」という弁明に反し、服のシワや髪の流れ、陰影に至るまで元写真と一致し、「完全トレース」と指摘されている点。
- 過去に「模写は作品ではない」とトレース行為を批判していた発言との矛盾。
- 元ネタが特定されにくいよう、画像を反転させてトレースしていたという「反転トレース疑惑」。
- AIによる画像生成と比較し、「AIの方が構図を変える」といった皮肉も。
- 業界の歴史: 1990年代に発生した漫画家かわぐちかいじ氏の『沈黙の艦隊』における写真トレース問題が、業界における著作権認識の転換点となったとされています。
「業界の常識」と「アタリ」の弁明――当事者の釈明はどこまで通用するのか
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https://www.oricon.co.jp/news/2428278/full/漫画家・江口寿史氏、自身のイラストめぐる騒動に謝罪 「トレース」についても私見
2: スレ主 (2/7)
漫画家・江口寿史氏が30日、自身のXを更新し、自身が手掛けたイラストをめぐる騒動に言及した
。
江口寿史氏 (C)ORICON NewS inc.長文の文書を公開し、騒動のいきさつをつづった。「今年10月3日の自身の私の投稿に端を発したSNS上での一連の混乱と騒動につきまして」とし、「各所との調整が長引き、自分の言葉でお伝えするのにここまで時間を要してしまいました。この間ご心配をおかけした皆様には誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
事の発端について「この秋の『ルミネ荻窪中央線文化祭』のポスター制作に際し、金井球さんのInstagramへ投稿されたご自身の横顔の写真を、ご本人に対する配慮なく無断で参考にしてしまった事につきましては、ポスター発表直後にご本人からの指摘がルミネに届きまして、ただちに DMにてご本人に連絡を取って謝罪し、その後弁護士を通じて双方合意の上、和解しております」と説明した。
続けて「この件でご迷惑をおかけした金井球さん、ルミネ、関係者の皆さま、イベントを楽しみにしてくださっていた皆様に改めて深くお詫びいたします。また、この件をきっかけとして過去の作品にも飛び火してしまい、ご迷惑をおかけしてしまった各企業の皆様、関係者の皆様にもお詫びいたします」と関係者に向けても謝罪した。
なお、この件を発端に起きた騒動について「トレース、トレパク問題の方に拡がり、更に大きなものになっていきました」と説明。「雑誌の写真やネットの画像を参考にしたり、トレースと呼ばれる表現手法自体を『悪』だとする声やご意見も多数ありました」とし、「ここでこのトレースというものに対する私の思うところを少し書かせてください」とつづった。
被害者の金井さんの件に関しても、江口自身に否があるのに弁護士を使って脅すように合意持ってったのかなとか勘繰るわ
改めて“トレース”について「絵を描く上での正当な段階のひとつであり、『トレース=盗用行為すなわち悪』、『トレース=すべてトレパク』という一面的なものでもありません」と言及。「私の場合は下描きの最初期の第一段階と考えています」とした。
続けて「雑誌の写真でも自分で撮った写真でも絵にする時にまずトレースはしますが、それはあくまで「アタリ」程度のものです。アタリというのは紙の中でどの位置に絵がくるかのレイアウトやトリミングを決める作業で、トレースという第一段階はそこまでです」と説明。「そのアタリの上にさらに下描きを何重にも重ねていきます。それは参考にした写真から人物の構図、輪郭などを修正して自分の絵に変換していく作業です」とし、「写真の上に薄い紙を置いて最初から最後までなぞって描くことをトレースだと思っている人が多数いらっしゃるようですが、絵を描いたことのある人なら誰でもおわかりだと思いますが、それでは決して自分の絵にはなりません」と伝えた。
また、江口氏のイラストについてSNS等で「パソコンのトレース機能を使えば誰でも描ける」「AIで写真から線画を抽出し、色をつけてるだけ」との声が挙がっていたとし、「極端な意見もありましたが、私はそういったツールは一切使っていません。アナログの手描きであれば問題ないというつもりはありませんが、私の場合、下描きからペン入れはすべてアナログの手描きです。着色作業にのみPhotoshopを使っています」と説明した。
自身の作品について「『描くというより作るもの』とは常々公言してきた事でありますが、この下描きの段階はまさにイラストの設計図を作るような作業です。下描きが完璧に出来れば、ペン入れは全作画工程の中で私にとっては一番楽しい『描く』時間です」と思いを説明。改めて「線の走りやゆらぎ、思いがけない偶然の線はその時々の自分にしか出せないものであり、線あってこそ『江口寿史のイラスト』になるのだと思っております」と伝えた。
また、写真を参考に描くことについても、「イラストよりも漫画を多く描いていた頃からやってきたことで、業界的にも過去から現在にかけて普通に行われてきたという認識です」と説明。「もちろん作品集、写真集として出版された写真から描く事は当時からアウトだと考えていましたが、雑誌の写真は情報であり自分で撮った写真と同じく、絵を描くための『資料』という認識が長くありました。正直なところ、それが問題にされるという認識は持てていませんでした」と伝えた。
>「私の場合は下描きの最初期の第一段階と考えています」とした。
完成した絵がパクリ元と髪の流れや服のシワまで一致してしまっては「下書きの最初期」とは言えないだろ?
短文だとバレてしまうのでダラダラそれらしい長文にして読み手をケムに巻く保険をかけるのは左翼活動家の演説とやり口が一緒
また、写真を参考に描くことについても、「イラストよりも漫画を多く描いていた頃からやってきたことで、業界的にも過去から現在にかけて普通に行われてきたという認識です」と説明。「もちろん作品集、写真集として出版された写真から描く事は当時からアウトだと考えていましたが、雑誌の写真は情報であり自分で撮った写真と同じく、絵を描くための『資料』という認識が長くありました。正直なところ、それが問題にされるという認識は持てていませんでした」と伝えた。
さらに「しかし、世の規範や価値観、道徳観などは時代によって変わっていくものです。今回の一件の最大の問題は私にその事への認識と配慮ができていなかったことです。40年以上も前のおおらかな時代の、20代の頃の自分の未熟な認識のまま無自覚に変わらぬ方法で製作を続けていました」とつづった。
法的な話は“素人の身”として避けるとしつつ、今回の件については、「専門の弁護士にも相談させていただき、たとえば、ポージングやファッションのルック・スタイリングを参考にするだけでは写真の著作権を侵害することはありませんし、イラストに変換されていることなどにより、当該イラストを見た人がご本人であることを特定できない場合には肖像権・パブリシティ権といった権利を侵害することもないようです」と説明。「もちろん、ケースパイケースで判断されるものですので、権利侵害になるトレースも、ならないトレースもあると思いますが」「しかし、仮に法的に問題ないとしても、参考にした写真には被写体の方がいて、知らないところで自分の姿や輪郭に似た絵が描かれたら、不安を感じたり、気分を害されたりする方もいる。ある意味、そんな当たり前のことにも十分な配慮ができていませんでした」と吐露した。
この約20年を振り返り、「私はイラストの仕事をし過ぎたのかもしれません。そこに慣れや、怠慢や、何を元に描いても『江口寿史の絵』になっていればいいのだという驕りも生まれていたのかもしれません。そこは大いに自戒を込めて認識を改めていかねばなりません」と反省。「今回の件では改めて自らの表現手法を振り返り考える機会をいただきました。皆様からいただいた厳しいご意見も真摯に受け止め教訓とし、これからの活動に生かしていきたいと思っています」と伝えた。
最後に「私はこれからも絵を描いていきます。まだ何一つ成し得ていないからです。私の絵は今後もまだまだ変わっていくでしょう。皆様、どうか良いお年をお迎えください」と締めくくった。
江口氏が手掛けたイラストの騒動については、今年10月上旬、ルミネ荻窪『中央線文化祭2025』(10月18日・19日開催)の告知ビジュアルが発端。その後、いわゆる“トレパク”騒動がもちあがり、デニーズ、Zoff、セゾンカード、熊本ワインファームなど、関わった企業が対応に追われていた。
江口寿史@Eguchinn
江口です。この秋の一連の騒動につきまして。
午後6:30 · 2025年12月30日·1,183.4万件の表示
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なぜかテキスト形式ではない(意味深)
法的にも問題ないし大御所としては叩かれる余地を作ったのはまずかったかな?
そこ謝って今後に生かしていきます。長いので三行にまとめました。
サンキュー。
有能
江口氏が発表した長文の声明は、当初の騒動への謝罪と、トレースという手法に対する自身の見解、そして今後の活動への言及を含んでいました。特に「下描きの最初期の第一段階」という弁明と、「業界では普通に行われてきた」という認識は、多くの読者に「果たしてそれは本当に謝罪と呼べるのか」という疑念を抱かせたようです。スレ主自身による三行要約が、その本質を的確に突いていると評価されていますね。
「盗用」か「資料利用」か――揺れる業界の認識と法的な境界線
この一言で終わることをグダグダと
他人の著作物を勝手に使ってトレースしてるのが問題だってトレパク野郎はいつ理解すんだよ
仕事が無くなるまでだろうね…
雑誌の写真は情報なので自分が撮影したものと同じと考えていた、ってところが一番意味わからんかった
ここ核心だよな
そうそう
そこが一番引っかかるよな
引っかかるもクソもパーフェクトにアウトの自白
この理屈なら雑誌に載ってる江口のイラストをトレースして自分のサイン入れるのもセーフかな
どんなリアクションが来るかメルカリで売ってみようかな
それよね
トレパク野郎はいつ理解すんだよって? うーん、それは無理でしょう
【根拠】だって江口だもんw
そんな問題提起は若手にでもやらせとけ
どうにかしたいと思ってるなら、政界に働きかけて法律を変えろ
大御所ならそのくらいの影響力を持てよ
他人が撮った写真、まして雑誌とか商業で扱われているものをトレースしたらアカンに決まっとるわ
少しも反省してねえなこりゃ
ほんそれイラスト自体はトレースだろうが好きだわ
元ネタがあろうが作品としてまとめるのはセンス
ファッション雑誌のモデルを服装から服の色服の皺モデルの髪型までマジでまんまトレースしててセンスもクソもないわ
トレース自体は許可さえ取れば問題はないよ。
その都度新しく描いてるからパクリ元なんて見つけようのない生成AI絵を「盗作の底なし沼」と称して厳しく糾弾してるくせに
手作業であれば既存の創造物を無断でトレース丸パクリコピペしてもオッケーなんだよな
AI悪者にしとけばもうパクったもん勝ちよ
最大にやばい件を
トレースがいいのか悪いのかの件にすり替えてる所が残念
つまりは江口の絵を元にAIに描かせてもOKてことか
日本側はまだ真相を理解出来ず
卑怯な囮捜査だとか長年の習慣だったとか言い訳かましたが、通じなかったまあ日本企業がコンプライアンスに組み込むのは
任天堂辺りが法務部使ってユニバーサルスタジオに対して1984年ドンキーコング事件で逆襲した辺りから40年経ってんだから解ろうや
●「アタリ」という主張との矛盾:単にポーズや構図を参考にする(アタリにする)だけなら、わざわざ画像を反転させる必要はありません。反転は、一般的に「元ネタがバレないようにするための偽装工作」として使われる手法です。
●「無自覚」という弁明の崩壊:江口氏は「認識が古かった」「無自覚だった」としていますが、反転させていたのであれば、それは「そのまま使うとマズい」という認識があったことの裏返しとも取れます。これによって、「悪気はなかった」という言葉が信用できなくなってしまいました。
≫51
ってかそんな程度も自分の頭で分かんないなら無理にレスしないでもいいと思うが
江口のために謝罪コメントを出したデニーズやZoffへの謝罪が無い
本人乙
下手な言い訳並べてるだけで反省ゼロ
有罪
トレース自体が悪いとは誰も言ってねえよ
ハハハ、雑誌の写真は資料だから許可なんて要らないんですよ
著作権的に問題あるトレースは駄目というだけのこと
ファッション雑誌そのままから許可なくトレースはそりゃ描いたらアカンやろ
カメラマンの構図、スタイリストのセンス、ぜんぶ借りてきて自分の作品だって?
アホぬかせ自分が老害化してることを拒絶したくて若者の作品を丸パクリしつつ
若者たちには模倣するな、トレパクするな、それはテメーの作品じゃねーって
叩いてきたのがこいつなんだけど擁護する必要ある?雑な擁護してる間抜けは本人か?
なんで自分は大丈夫と思ってたんだろう
当時はネットが日常に存在せず、写真や他作品を資料として利用することは自然な行為でした。
大御所漫画家の人気作品には雑誌に掲載された写真そのままで顔だけ自分のキャラにすげ替えている疑惑もあったくらいですから、江口氏もアナログ時代の感覚を残していたのかもしれません。
実際、江口氏は24年3月の毎日新聞のインタビューで、イラスト制作について「資料なしで描けるなんて世界でも何人かしかいないでしょう。僕は女の子(を描く)なら人形を使って下書きして、恐竜や花を描くなら、図鑑を見る」と答えており、資料や外部の材料を用いて作品を完成させるのが前提であることを認めています。
江口氏の「雑誌の写真は情報であり、自分で撮った写真と同じ」という認識が、多くの読者にとって大きな疑問符を投げかけたようです。特に、他人の著作物を無許可で利用することの是非が、トレースという手法そのものの是非よりも問題視されています。過去にトレース批判をしていた発言との矛盾や、AIによる画像生成と比較しての議論など、多角的な視点から厳しい意見が飛び交っています。
「驕り」と「時代遅れ」――表現者としての責任が問われる
夢が醒めた気がする
元写真と比べると本当に悲しくなる
練習にならんよ?
うん、トレースは1000億時間やっても
絵の練習に1ミリもならない
全くしないよりはマシ(0.01ミリ)かもしれんがそのレベル
(1年は8760時間で、100年は87.6万時間だがw)トレースと模写は違う
高レベルの模写には高レベルの観察が必要だ
遊びの模写は意味ないよ
もし遊びレベルの模写で画力アップできるなら
毎日10分の模写すれば1年後に誰でも必ず絵が上手くなる?
ならないよね、遊びの模写は遊びでしかないから人体描写にはなぜ人体解剖図のマスターが必要なのか?
それが答なんだよ
分からない人に説明しても無駄なんだよな
体を動かせ、解剖図を真面目に100時間以上は模写しろってこと
絵の上手さは、真面目に絵を描いた時間に比例する
観察の積み重ねなんだよな、自分の頭で考えろってことだな
しかし江口が40年やったのはトレースだから
絵が上手くなるわけない
人体解剖図の本を観たことさえないと思うよ
せいぜい3分か5分程度だろうな、69歳のイラストレーターなのにw
「見る」と「描く」の間の
「考える」「感じる」を省いたら絵を描く意味がないからねぇプロでもアマチュアでも、描きたいものが無いのに、褒められたいだけで絵を描くやつが多いの嫌だなって思う
自己愛と他者(人間以外のものも含む)愛の違いみたいな
特に直近でイラスト納品とかした企業は
例えそのイラストがパクリじゃないとなっても
こんなに騒ぎになったら使えないだろうし
普通に損害賠償で訴えられそうなんだが
そんな前例ある?
この場合下手に謝らない方がいいかも
それほど酷い行為
忘れてもらうしかない
虚言癖の特徴
嘘つきすぎて1つの嘘を認めてしまうと芋ずる式に全ての嘘がバレるので認められない
靴とか服とか鞄のメーカーも全く同じになってるのにアタリ程度とは
拡大すると顔から下の線がガタガタ
何がアタリだよ嘘つき糞爺
自分を正当化する考えを言うだけ
反省したらストレスで死ぬからな
要はトレースと手書き、構図借りるの法的ガイドラインの整備の問題
そんなこと言うのなら、あんた
江口に似顔絵を描いてもらえば? 数十万円で
ネットにあるものでも見て描けば問題無かったのに完全にトレスだからな
ほんまそれ
もう皆忘れてどうでもよくなってたのに自らトドメ刺してて草なんよ
ヒント:仕事納め
世間は忘れてても謝罪載せないと仕事が来ないんやろ
「飛び火」とか言って被害者意識丸出しだったり、
どうしようもないクズ老害だな
これでもまだ擁護する連中も理解できん
かわぐちかいじは写真集トレースで訴えられてたけど同じじゃねーの?
まー許可取ってクリーンにやって欲しいわぁ
無承諾で使って自分の著作権だけ主張すんな、という基礎的な所が抜けてる
この状況で今後もこいつ使うような企業もこの先ははっきり言って同罪。
自分でも言ってただろ ダブスタ野郎が
売れない頃の水木しげるもやりまくってた
令和になってもやり続けてたのは言い訳出来ない
水木しげるの話なんて下手すりゃ50年前のものだったりするし…
そんな難しい話ではないんだけど、擁護する奴も含めてなぜ理解できないのか
いわゆる素人だと思ってナメてたら素人ではなくてカウンター喰らわしたのは痛快だったな
つか今も昔も盗用はアウトなんだよwバレにくかっただけでw
そこも理解しろw
謝った風で謝ってないし・・・
あれはイラレかフォトショで自動線画抽出してるとしか思えないけどなあ
トレースされた側が動けば金銭交渉に乗らないとだろうし、
SNSでは面白がられて検証されるしで「トレースしたけど手描きだからセーフ。みんなやってたし。この件は終わりな!」ってことにしたいだろうし・・まあ社会的に(金銭的にも?)死んじゃったな
江口氏の「慣れや怠慢、驕り」という自己認識は、多くの読者にとって彼の弁明が「時代遅れ」であることを浮き彫りにしました。特に、絵の練習におけるトレースの是非や、法的なリスクに対する認識の甘さ、そして過去の自身の発言との矛盾が厳しく追及されています。SNS時代において、一度生まれた疑惑は拡散され、企業活動にも影響を及ぼす現代の「著作権」と「倫理」の重みを浮き彫りにする一幕となりました。
【深堀り!知的好奇心】トレース問題が問いかける、表現の倫理と著作権の境界線
江口寿史氏のトレース問題は、単なる一作家のスキャンダルに留まらず、現代社会における「表現の自由」と「著作権」の複雑な関係性を改めて問いかけるものです。特に、アナログ時代からの慣習がデジタル化された現代において、その境界線がいかに曖昧であり、また厳しく認識されるようになったかを浮き彫りにしています。
歴史的変遷と業界の「常識」
- アナログ時代の曖昧さ: 80~90年代、ネットがない時代には、雑誌写真などを「資料」として参考にすることは業界内で広く行われていたと江口氏は主張します。実際、漫画家・水木しげるも戦後の混乱期にドイツの風景写真集をトレースしていた例が指摘されており、当時の「おおらかな時代」の背景がうかがえます。
- 「沈黙の艦隊」事件の衝撃: しかし、1990年代には漫画家かわぐちかいじ氏が写真集の画像をトレースしたとして訴訟問題となり、和解に至っています。 これは、写真の著作権に対する意識を業界全体に広める大きな転機となりました。
デジタル時代の技術と倫理の衝突
- 「アタリ」と「完全トレース」: 江口氏は自身の手法を「下描きの最初期の第一段階のアタリ」と説明していますが、SNSでの検証では、髪の流れや服のシワ、陰影に至るまで元写真と一致する「完全トレース」の疑惑が指摘されています。これは、彼の言葉と実際の作品との間に認識の乖離があることを示唆します。
- 反転トレースの疑惑: 元ネタが特定されにくくするために画像を反転させてトレースする「反転トレース」の疑惑も浮上しており、もしこれが事実であれば「無自覚」という弁明の信頼性が揺らぎます。
- AI生成との比較: 近年議論が活発なAIによる画像生成問題は、江口氏のケースとパラレルな議論を生んでいます。AIが既存の画像を学習し新たな画像を生成するプロセスは、江口氏が「資料」として写真を使い「自分の絵に変換する」と説明するプロセスと、ある意味で似ていると皮肉めいた比較がされています。一部からは「AIの方が構図を再構成する分マシ」という声すら上がっています。
法的な視点から
- 著作権侵害の判断基準: 法的には、写真の構図やポージングを参考にするだけでは著作権侵害となりにくいですが、写真の「表現の本質的特徴を直接感得できる」ほど似ていれば侵害と判断される可能性があります。 江口氏のケースは、この微妙なラインを巡る争点となり得ます。
- 肖像権・パブリシティ権: 被写体本人の特定が可能である場合、肖像権やパブリシティ権の侵害も問題となりますが、イラストに変換され本人の特定が困難であれば、侵害にならないとされています。ただし、たとえ法的に問題なくとも、倫理的な配慮は不可欠です。
江口氏は過去のインタビューで「模写は作品ではない」「トレースは想像力欠如」と発言しており、今回の自身の行動と矛盾すると指摘されています。 この「ブーメラン」とも言える状況が、SNSでの批判をさらに加熱させました。
この騒動は、表現者が過去の慣習に囚われず、常に社会の規範や技術進化に目を向け、倫理的責任を果たすことの重要性を示唆しています。デジタルネイティブ世代のクリエイターが活躍する中で、古い時代の「常識」が現代に通用しない現実を、改めて突きつけられたと言えるでしょう。
【画像生成プロンプト: 法廷で著作権法典と鉛筆、デジタルペン、AIアイコンが天秤にかかっている抽象的なイラスト。背景は日本の漫画文化とデジタルの光。】
関連リンク
- 江口寿史X声明
- オリコン記事
- 東スポ記事
- Yahoo!ニュース(zakzak)
- ITmedia判例解説
- Togetterまとめ
- gendai.media過去発言
- かわぐちかいじ判例
- 水木しげる関連X
- Zoff調査
- デニーズ調査
