硫酸男こと花森容疑者、複数の知人の元を訪ね「馬鹿にしてただろ」と言って回っていた

　東京メトロ白金高輪駅（東京都港区）で二十四日、男性会社員（２２）が硫酸をかけられ重傷を負った事件で、傷害容疑で逮捕された静岡大農学部四年花森弘卓（ひろたか）容疑者（２５）＝静岡市葵区＝が今年に入り、男性を含む複数の知人に対し「ばかにしていただろう」と恨みをぶつけるような言葉を口にしていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、男性を含む知人らに恨みを募らせていた可能性があるとみて調べる。

　捜査関係者によると、花森容疑者は静岡大に編入する前、琉球大農学部に四年間通い、男性と同じ映画関係のサークルに所属していた。七月末、男性に東京・六本木で声を掛け、白金高輪駅まで地下鉄で一緒に移動、同駅近くの公園で「サークル時代にばかにしていただろう」と男性を責めた。

　男性は「在学中に『おい花森』と呼んだら、（花森容疑者から）『花森さんだろ』とたしなめられた」と説明しており、同庁が関連を調べる。

　また四月、沖縄県内に住む同じサークルだった別の知人の元も訪れ、同様の言葉を口にしていた。この知人も容疑者が呼び捨てにされた際、居合わせていた。

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