64歳コンビニ店長、電子マネー5万円購入女性をダッシュダッシュダンダンダンで追いかけ被害防ぐ

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感謝状を受け取る田中正洋さん＝明石署

　電子マネーカードを購入した高齢客を店外まで追い掛けて説得し、詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警明石署は、セブン－イレブン明石市役所店（同県明石市中崎２）に感謝状を贈った。

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　同署などによると、１月１１日午後２時ごろ、高齢の女性客が来店し、５万円分の電子マネーカードを購入した。レジで不審に思った従業員から報告を受けたオーナーの田中正洋さん（６４）は、女性を追い掛けて即ダッシュ。約２０メートル先で追い付き、特殊詐欺の可能性があるとして、警察に相談するよう女性を説得した。

　同店は市役所本庁内で営業。日頃からレジにお釣りやかばんを忘れた客を追い掛けることがあるといい、「深いことは考えずに、話を聞いてすぐ体が動きました」と田中さん。

　田中さんの通報で駆け付けた同署員が女性から事情を聞くなど対応。購入したカードは返金処理され、被害には至らなかった。田中さんは「被害を防ぐことができて良かった。今後はカードを購入する前に声を掛けられるように心掛けたい」と話した。