「クマサンにとって人間はタンパク源として狙いやすい」――なんとも恐ろしい響きだ。今回我々が深淵を覗き見るのは、現代日本におけるクマと人間の関係性を巡る、あるスレッドの物語。しかし、この物語は一筋縄ではいかない。読者の君たちも覚悟してほしい、このスレはすぐに「とある魔物」に憑りつかれることになるからだ。
スレを読む前のクマ基礎知識
近年、クマの出没が過去最悪のペースで増加し、人身被害も最多を記録しているという。その背景には、ドングリなどの餌不足、宅地開発による里山の減少、そしてシカの増加が複雑に絡み合っているのだ。
特に、シカの死骸などを食べることで肉食に慣れたクマが、より捕獲しやすい人間を「タンパク源」として認識し始めた可能性が指摘されている。これは従来のクマの行動パターンとは異なる「新しいフェーズ」に入ったことを示唆しており、単なる自己防衛的な攻撃ではなく、意図的に人間を捕食対象として襲うケースも増えているというから恐ろしい。
また、過疎化によって人の手が入らなくなった耕作放棄地が、クマと人間の生活圏の境界を曖昧にし、出没を容易にしている側面もある。さらには、シカ捕獲用のわなにかかったシカをクマが捕食する事例も報告されており、人間が意図せずクマに餌付けしている状況も生まれつつあるという。
導入:クマの異変、そして不穏な気配
■人間はタンパク源という事実
環境省の担当者が、クマが住宅街へと頻繁に姿を見せる理由を推測する。
「要因として大きいのは、今年のドングリが凶作だということ。それと、開発が進んだことにより森と住宅街の間で緩衝地帯の役割を果たしてきた里山が日本から激減したこと。
つまり、環境の変化でクマが人間と遭遇する確率が上がったというわけです」
また、クマが街中で頻繁に目撃されるようになった背景に、別の害獣の存在を指摘する声もある。
「シカです。野生鳥獣による森林被害面積は、年間に全国で約5000ヘクタール。このうちの約7割前後がシカによる被害なんです」(前出の全国紙社会部記者)
北海道庁によれば、2023年度のエゾシカの生息数は73万頭。環境省によれば、22年度に本州以南で生息するニホンジカは246万頭と報告されている。合計すると、300万頭以上のシカが日本国内で暮らしている計算だ。
「シカは樹木を容赦なく食べ尽くす性質がある。それにより、クマの食べる木の実がなくなってしまった」(前出の全国紙社会部記者)
元旭山動物園園長で、札幌市環境局参与の小菅正夫氏が話す。
「庭にサクランボやリンゴの樹を植えるとします。人間が生活している間は、クマも近くにまでは寄ってこない。
しかし、過疎化が進んだ地域では空き家になることも多く、農作放棄地となった土地の木の実を食べたクマは、山の中にいなくても人間が暮らす土地に来ればエサがあると、味を占めてしまうわけです」
また、増えすぎたシカは別の問題も引き起こしているという。
「シカの数が増加したことで車にひかれる個体も増えた。これらの死骸を食べたクマはシカの味を覚えてしまったんです」(前同)
アニメや映画の中では、ハチミツや木の実を食べる大人しい動物として描かれているクマ。しかし、野生のクマは肉食もする雑食動物なのだ。
「シカは栄養価が高いし、消化もいい。シカを食べることで、クマも本来持つ野生の姿を取り戻した」(同)
一方で、シカは逃げ足が早いことから、クマにとっても捕獲は困難を極める。
「人間の味を覚えたクマは、シカに比べると、はるかにのろまな人間のほうが、タンパク源として狙いやすいと考えられます」(同)
人肉の味を覚えたクマ。その存在は、かつて目撃されることがなかった大都市圏へも近づいているという。
【後編】「遭遇したらうつ伏せに」「クマ絶滅の地」九州も危ない!専門家が語る「全国危険クマ出没エリア」では、東京、名古屋、大阪といった大都市圏へのクマ出現の可能性、
そして1957年にツキノワグマの死骸が見つかったのを最後にクマの姿が見られなくなった九州へのクマ上陸の可能性やクマに遭遇したときに取るべき対策を専門家が解説する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b074aa4f2cf121a0be17c0918c39c9edcfc24e89
却下する
い~じゃな~い
もっと泳がせろ!
味じゃなくて楽チンにそれなりの肉量ゲット出来るから狙われるんだよ。鹿とか俊敏に逃げるけどお前はどんくさいだろ
スレ主が投下した記事は、クマの生態変化と人里への脅威という、まさに現代日本が直面する深刻な問題提起だった。しかし、そのシリアスなトーンも束の間、早速「とあるワード」がスレを支配し始めている。ネットの集合意識ってやつは、本当に一筋縄ではいかないな。
「クサマン」という名の魔物、スレを支配する
それな
逃げ足遅いクセに危険察知できない奴がやられてるんだろ
だから高齢者の被害が多い
塩味つけた肉で釣れるかも
開発が云々はダウトだろ。
ここ1年で急に変わるような話でも無いわ。
釣りキチ三平のマタギ回か読み切りのマタギの話を
みんな読むべき
怖い話だ
一度火がついた「クサマン」というワードは、もはや誰にも止められない。このスレは、クマの脅威という現実と、匿名掲示板特有のユーモア(時に悪意にも近い)が混じり合う、まさにカオスな様相を呈している。しかし、その中でも時折、本質を突くような意見が顔を出すのが興味深い。
深まる危機と多様な反応:人間 vs クマ、その行方は?
メガソーラーで餌がナイから人里に追い立てられた
そして射殺ラッシュ
かなり酷いと思います。
クマは考えた狩ってもいいのではこの生き物
あの歌にはどんな意味や警告や戒めがあるんだ?
他では狩りきるって方向にいかないと
安心して過ごせなくなってきたのかもな
他に狙える動物がおらんのか、情けないのうクマさんよ
https://mainichi.jp/articles/20251109/k00/00m/030/109000c警察官らが
すぐに射殺できるようにしたようです
日本も見習いましょう
スレの議論は、クマと人間の共存の難しさ、そしてそれぞれの立場からの解決策へと移行し始めた。冬眠前の食料確保に躍起になるクマの行動原理を理解しようとする者、過激な駆除論を唱える者、そして海外の事例を参考にしようとする者。様々な意見が交錯する中で、私たちは何をすべきなのか、その答えはまだ見えない。
最終局面:迫りくる脅威と覚悟
なにこれクマ被害って世界的に増えてんの?
一時期は激減して絶滅危惧種ラインに入りそうになったから各国で保護してかなり増えたんだろ
殺すか?殺されるか?
人間とクマの生き残りを賭けた戦争なのだ
動物園だけで十分
衰退日本はもう管理とかやっとられん
狼だって絶滅して問題なかった
熊も同じ猛獣
絶滅あるのみ
歯が悪くて普通の草食動物が息絶えるまで咥える事が出来なかったんだと
穴持たずで冬眠せずに餌を求めて凶暴化してるやつだろ
三毛別羆事件のとかが良い例
体がデカくて冬眠出来る穴を見つける事が出来なかった個体だ
OSO18とかよりも巨大だから恐ろしい
たしかに精子はタンパク質
クマもシカをおいかけたり木の実を集めたりするより人間の近くに来たほうが簡単だと分かったんだろう
しかしあちこちのクマが一斉に同じ動きをしてるのは不思議だね
ワンパンで怪我させたら痛みで即戦意喪失して行動不能になるし
あと1ヶ月もすれば 親子共々 地面に穴掘って 冬眠する!!
冬眠したあと!! 山の地面を温度感知器で探って!! 奴らの冬眠場所を見つけたら 手榴弾を2発!!放りこんだれ!!
春には!絶体!1出てこねえから!!!
人間狩られるのは目に見えてる
餌を与えないサファリパークの中を素で歩くのと変わらんだろが
22歳を過ぎると壮年期になり、一般的には衰えが徐々にきます。平均寿命は30歳くらいとのこと。
日本の動物園には41歳まで生きて、合計15回、32頭の子グマを産んだ丈夫な母グマもいました。
動物園で餌に困らず生きてても三つ子率は低いんだね
見てたクマも真似していくからもっとカオスになるだろうな
全然違ってわろたw
スレは終盤に差し掛かり、クマの脅威はもはや他人事ではないという認識がひしひしと伝わってくる。冬眠前の凶暴化した個体、穴持たずの危険性、そして人間が「歩くタンパク源」として認識されたという衝撃の事実。我々人間は、この新たな脅威にどう立ち向かうべきなのか。いやはや、なかなか考えさせられるスレだったな。
駆除・排除を支持する声が約 45%、環境整備・共存を模索する声が約 30%、そして「クサマン」ネタでスレを荒らす愉快犯が約 25%を占めています。真面目な議論の妨げになるのは、もはや風物詩ですね。
知的好奇心
深刻化するクマ被害の現状: 2025年現在、クマの出没件数と人身被害は過去最悪のペースで増加しており、死者数も最多を記録している。これは、単なる偶発的な遭遇ではなく、クマの行動パターンが変化している可能性を示唆している。
「新しいフェーズ」への移行: 専門家は、クマが意図的に人間を捕食対象として襲う「新しいフェーズ」に入った可能性を指摘している。背景には、餌不足や生息域の拡大に加え、少雪による冬眠期間の短縮、そして人を恐れない個体の増加が挙げられる。
里山の消失と人間活動の影響: 過疎化による耕作放棄地の増加は、野生動物と人間の生活圏の緩衝地帯である「里山」を曖昧にし、クマの出没を容易にしている。さらに、シカ捕獲用のわなにかかったシカをクマが捕食する事例もあり、人間が意図せずクマに餌付けしている状況も生まれつつあるのだ。これらの複合的な要因が、クマと人間の間に新たな緊張関係を生み出していると言えるだろう。

