さて、今回我々が覗き見るのは、足立区で発生した痛ましいひき逃げ事件と、それを巡るネット上のデマ、そして現代社会の情報リテラシーの深淵だ。
【前提知識】足立区ひき逃げ事件の概要
前提知識・背景: 2025年11月に東京都足立区で発生したひき逃げ事件は、80代男性が死亡、複数の負傷者が出るという重大な結果を招きました。逮捕された37歳の日本人男性には6年前からの精神疾患による通院歴があり、警視庁は彼の素性を「日本国籍の37歳男性」として公表を控えました。しかし、事件当初からインターネット上では、「犯人はクルド人や中国人などの外国人である」という根拠のないデマが急速に拡散し、大きな社会問題となりました。
騒動の経緯・時系列: 警察の発表前からSNSを中心に「犯人は外国籍」という憶測が飛び交い、逮捕されたのが日本人男性だと判明した後も、情報の錯綜は続きました。特に、精神疾患を理由に氏名が公表されないことへの不満が、さらにデマの温床となり、「何かを隠しているのではないか」という疑念を深める結果となりました。本記事では、この事件を巡る情報の混乱と、オンライン上での誤情報拡散のメカニズム、そして犯人の素性公開を巡る議論の背景にある社会心理に深く切り込みます。
まさかの日本人?広がるデマの波紋
「神奈川の山に行きたかった」足立11人死傷ひき逃げで逮捕された37歳日本人男が不可解な供述 ネット上にはデマの「外国人犯行説」が拡散
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba2ccd6b76a2d817de028846bac74ed0c1bd1615?page=1
男が精神疾患を抱え、6年前から通院歴があることも判明したため、警視庁は素性の公表を控え、「日本国籍の37歳男性」にとどめている。精神疾患が認められると責任能力が問えず、起訴できない可能性があるからだ。一方ネット上では、80代の男性が死亡、20代女性が意識不明の重体、ほか9人が重軽傷という重大な結果を招いたことから、「犯人の名前を出せ」といった感情的な意見が目立っている。問題視されるべきは、「外国人による犯行」といった事実ではない内容の投稿が拡散されている点だ。
「テレビで放送されたドライブレコーダー映像を見た一部視聴者が『動きからして外国籍っぽい』という根拠不明な情報を発信。『外国人ならば不法滞在だろ』などと言った思い込みによる投稿までも散見されていますが、逮捕されたのは日本人男性であることはわかっています」(同)
これが現実
ソース出せや
記事も読めないの?
本当に日本人か?あなた
記事?なんの証拠にもならない
ログ出せや
そしたら認めてやるよ
ただし、なりすましは要りません。
さぁ資料を出せ。
スレ主(イッチ)が記事を紹介し、足立区のひき逃げ犯が日本人だと判明したことを報告。しかし、ネット上では「動きが外国人っぽい」といった根拠不明なデマが拡散されていたという。デマを指摘されても「そんなの聞いてない」と一蹴するレスもあり、情報の受け止め方が二極化しているのが見て取れる。まさに「見たいものだけを見る」というネットの縮図。
責任能力と情報公開のジレンマ
[不適切な表現]
あの髪型は外国人だ
着てる服が外国人だ
体型が外国人だ
あの走り方は外国人だ
ぶつかってすぐ逃げるのは外国人だ全部ハズレ
[不適切な表現]
人口比率考えたら、犯人が日本人である確率は90%超えるぞ
何故そこで外国人に賭けようとするのか分からん
どこの情報だったんですか?wwwww
また妄想を披露したんですか?wwwwwほんっと[不適切な表現]のな特定の見解を持つ人々
> 警視庁は素性の公表を控え、「日本国籍の37歳男性」にとどめている
[不適切な表現]実名と顔公開しろよ犯人の氏名や顔写真の公開を求める声が殺到する中、「責任能力」の問題が浮上。精神疾患を抱えていると起訴できない可能性が指摘され、それが情報公開の抑制に繋がっているという。しかし、被害者感情からすれば、納得できないというのも無理はない。デマ論破マンのレスが「外国人犯行説」を具体的な根拠もなく主張する人々への強烈な皮肉となって響き渡る。
ネットに潜む情報の闇と社会の歪み
いつまで昭和の品行方正な日本人のままだと錯覚してるのかねぇ
これが日本人の国民性だとすると関東大震災時に井戸に毒が入ったとしても日本人の犯行なんだろうな
1人重体、1人亡く鳴ってるんですよ
爺婆のプリウス暴走も真相は
認知症対策の運転禁止薬服用だからな
これを逆に悪用する輩が大量に出てくる恐れがある犯行計画を実行する前に精神科に通い詰めて
巧みな演技で重度の精神疾患の診断を受けておくことで
犯行が失敗に終わり捕まってしまったときの
リスクを抑えることが出来るわけだこれは恐ろしいことだよ
5chとXが悪人のためのスペースを用意したことでみんな恐れずに悪に染まれるようになった
有料記事
平川仁 根岸拓朗2024年2月23日 19時00分
https://www.asahi.com/articles/ASS2Q3H55S2HUTIL02H.htmlこの後、能登で次々と外国人窃盗団が捕まったし
もはやマスゴミが何言っても信用されないという。
情報バラエティーと報道番組の区別がついていない人が多かったり
罪に問えよ
> 警察は「責任能力」の観点から、氏名を明かしていない。
って記事が出てたから、これは外国人案件じゃなく[不適切な表現]案件だって
この板では周知されてただろ
人を殺しているんだぞ。
なら名前付きで公表しろ
はよ出せよ
もう報道すらされないよ
デマを生み出しているのはマスコミ
「外国人犯行説」というデマが拡散される一方で、多くのレスが「情報公開のあり方」や「精神疾患を抱える犯人の責任能力」に焦点を当てている。特に、精神疾患が犯罪のリスク回避に悪用される可能性を指摘するレスは、社会の脆弱性を突く鋭い洞察と言える。情報が隠されることで疑念が生まれ、それがデマの温床となるという指摘は、現代社会の情報流通における根深い問題を示している。
【深堀り】外国人犯罪と日本の法、そしてデマの根源
今回の足立区ひき逃げ事件では、犯人が日本人であるにも関わらず、インターネット上で「外国人犯行説」が急速に拡散しました。この現象は、一部の外国人による犯罪報道や不法滞在問題に対する社会的な懸念が、個別の事件において特定の民族への偏見や排外感情へと容易に転化してしまう現状を浮き彫りにしています。
法務省のデータから見る外国人犯罪: 法務省の犯罪白書によると、来日外国人による刑法犯の検挙人員は2019年から2020年にかけて減少し、その後はほぼ横ばいで推移しています。しかし、入管法違反などの特別法犯は2020年から増加傾向にあることが確認されており、外国人犯罪に対する社会の漠然とした不安の背景には、このような統計データの一面的な解釈や偏重があると考えられます。
日本の法制度と外国人犯罪者: 過去には、不法滞在の外国人が関与した組織的窃盗事件や交通事故などが報じられてきましたが、これらの事件では日本人と同様に刑事責任が問われ、有罪判決を受けた場合は刑罰が科されます。特に不法滞在者が犯罪を犯した場合、刑期を終えた後に日本から国外退去強制となるのが一般的です。退去強制処分を受けた外国人は、原則として5年間(強制退去歴がある場合は10年間)日本への再入国が認められません。こうした事実は、外国人犯罪への漠然とした不安を煽るデマに対して、客観的な情報を提供し、冷静な議論を促す材料となり得ます。
デマ拡散の背景にある社会心理: スレッドの反応を見る限り、既存の偏見や感情的な反応が優勢であり、事実に基づく情報が必ずしもデマの拡散を抑制するとは限らないという、現代社会における情報リテラシーの課題が浮き彫りになっています。特に、犯人の氏名が公表されないことへの不満が、「何か隠されている」という疑念を深め、外国人犯行説を補強する材料として利用される傾向も見られました。情報の透明性が確保されない状況は、不信感を助長し、デマが蔓延しやすい土壌を作り出す一因となっていると言えるでしょう。
知的好奇心
情報の欠落がデマを生むメカニズム
今回の足立区ひき逃げ事件で顕著だったのは、初期段階での情報不足が「外国人犯行説」というデマを爆発的に拡散させた点だ。人間は未知や不確かな情報に対して、自身の既存の知識や偏見、感情的な動機に基づいて解釈しようとする傾向がある。特にネット上では、匿名性がその傾向をさらに加速させる。公式発表が遅れたり、情報が一部伏せられたりすると、「何かを隠しているのではないか」という疑念が生まれ、その空白を埋めるように、もっともらしい(あるいは耳障りの良い)憶測や陰謀論が瞬く間に広がる。そして、一度拡散されたデマは、その後の正確な情報によっても簡単に覆されない「確証バイアス」が働くことも大きな問題だ。
社会の不安がデマの温床となる背景
なぜ、よりにもよって「外国人犯行説」だったのか。これは、昨今の日本社会における外国籍住民に関する報道(特に犯罪や不法滞在など)が、一部で排外主義的な感情を刺激し、特定の層に漠然とした不信感や不安を植え付けていることと無関係ではない。メディアが報じる個別の事件が、そのまま特定の民族や国籍全体への偏見へと転化しやすい土壌が存在しているのだ。このような社会的な不安や不満が溜まっているところに、センセーショナルなデマが投下されると、それに飛びつき、自身の感情を正当化する道具として利用されてしまう。結果として、客観的な事実よりも感情的な反応が優先され、社会の分断が深まるという悪循環に陥る。情報の真偽を見極めるメディアリテラシーの欠如が、まさに現代社会の倫理観を問うていると言えるだろう。今回の事件は、その縮図だったのかもしれない。


