巨大な夢と現実のギャップ、それが二階建て飛行機エアバスA380が辿った道のりだ。豪華絢爛な機内設備で人々を魅了しながらも、商業的には厳しい現実に直面したこの空の巨体。その光と影、そして知られざるビジネスの舞台裏を、効率的かつ論理的な視点から解剖していく。
【前提知識】エアバスA380の軌跡
エアバスA380は、総二階建て構造と豪華な内装を特徴とする巨大旅客機で、エミレーツ航空やANAなどで運航されてきた。しかし、その革新性とは裏腹に、商業的には成功を収めることができなかった。本スレッドでは、A380の魅力とビジネス課題に加え、航空機の飛行原理や安全性、さらには二階建て電車構想まで、多岐にわたる視点から議論が展開されている。
空の巨大旅客機、その実態
ANAやエミレーツ航空で乗れるらしい
エミレーツの一部機は予約制シャワー、ラウンジつきw機体

ANAの機内図


https://greta.5ch.net/
アルミなんだなあ
数mmのアルミの円筒に樹脂で内装。チタン合金も要所で使っているけど鉄はどうだろう。重いし錆びるし。昔は油圧で操縦席から遠い部位を動作させていたけど、今ではフライバイワイヤー(電気信号で操作)を経てフライバイライト(光ファイバー)で動かしているのでさらに軽量になっているよ。
結論から言うと、このスケールはまさに圧倒的だ。しかし、その巨大さには当然ながらコストと効率性の問題がつきまとう。鉄の塊が飛ぶわけないという原始的な疑問に対し、冷静かつ科学的な視点からの反論がなされている点は評価できる。
二階建て機の系譜と記憶の断片
札幌行った時に乗った記憶があるんだけど。
747の前方席かな?
2階建ての元祖は747だろ?
二階建て飛行機の記憶は、多くの人がボーイング747、通称ジャンボジェットに重ね合わせるだろう。しかし、その部分二階建てとA380の総二階建てとでは、その設計思想に明確な差異があることを理解しておくべきだ。
ファーストクラスのシャワーとラウンジ、その費用対効果
ファーストクラスは快活クラブのブース席だなw
つかお空の上でシャワー浴びなきゃいけないのかねぇ?
機内食もショボいし搭乗前と搭乗後にたらふく食った方が満足度高い
シャワー浴びると乗り継ぎラウンジ探して浴びに行かなくて良いので快適
あと機内食は結構良い
エミレーツのファーストクラスラウンジのフルサービスレストランが意外に味そこまで良いわけではないので、実際の味はともかく特別感込みの体感としては同等
エミレーツ航空のファーストクラス体験は確かに魅力的だが、その「シャワー時間」や「機内食の質」に対するシビアな評価は、投資対効果を追求する上では極めて重要だ。単なる豪華さだけでなく、実用性や満足度を冷静に分析する視点は、ライフハッカーとして欠かせない。
飛行のメカニズムは解明済みか?科学的根拠に基づく考察
飛行機が飛ぶ原理って実は解明されてないんだぜ
作用反作用の法則
はい論破(震え声)
飛行原理に関する誤解は、時に非効率な議論を生む。結論として、飛行機が飛ぶ原理は物理学的に明確に解明されており、安全性もその科学的理解の上に成り立っている。感情論や陰謀論に惑わされず、事実に基づいた情報を追求する姿勢が重要だ。
長時間フライトの苦痛と快適性の追求
バスはそうでもないのになんでだろう
昔アンカレッジ経由でヨーロッパ行く時
アンカレッジまで6時間、ヨーロッパまで9時間だっけ
悪夢だったね
エコノミーだし
ほんとに夢を見た
あれに乗らんと帰れんのかーと思ったら脂汗が出るくらい
長距離フライトにおける快適性は、移動体験の質を左右する最重要課題だ。特にエコノミークラスでの長時間移動は、効率性だけでなく心理的な負担も大きい。いかにしてこの課題を解決するか、今後の航空業界の進化に期待したい。
A380の豪華サービス、その実用性
エミレーツのやつはバーカウンターの中に立って記念撮影とかさせてくれるよ
ドンペリもキャビアも食べ飲み放題
パジャマもクレと言ったら複数着くれる
ただしシャワーは意外と時間短くてゆっくりできんのと、座席備え付けのドリンクは冷蔵庫じゃないから常温(CAさんにお代わり頼んだ方が良い)
ビジネスはいいよ
北アフリカ(アルジェリア)の砂漠に道路作ってる土建屋で通訳してた人は
行きも帰りもビジネスで楽だったと言ってた
でも近くでテロがあって日本人が殺された事件があって帰国した
シャワー入る時間帯は選べるから時間帯によっては布団は敷かれないかもしれない
https://i.imgur.com/Ma9Z08g.jpeg
バーカウンターやシャワースパといった豪華サービスは、確かに魅力的だ。しかし、これらがフライト全体の効率性や安全性、さらにはインフラへの適合性にどう影響するかを考慮する必要がある。特に、「時間短さ」や「常温ドリンク」といった実用面での課題は、豪華さだけでは測れない「真の価値」を浮き彫りにする。
巨大機の商業的課題と航空業界の変遷
もう生産やめた機体じゃなかったか
まあ、豪華さは比べものにならんが
そのときは東京からロサンゼルスまで往復30万円くらいだったような
その価格は昔だったらエコノミーだね
ビジネスなら片道30万でも安い
A380の商業的失敗は、市場のトレンドと開発コンセプトの乖離に起因する。効率化の観点から、大型機よりも中型機のポイント・トゥ・ポイント運航が主流となったのは必然と言えるだろう。航空業界の変遷を読み解く上で、A380の軌跡は非常に示唆に富んでいる。
【深堀り】A380の商業的失敗と二階建て機の歴史
A380がビジネスで失敗した理由:
エアバスA380は、世界最大の旅客機として豪華な設備と大量輸送能力を誇ったが、商業的には失敗に終わった。主な理由として、市場ニーズとの不一致が挙げられる。エアバスは巨大なハブ空港で多くの旅客を集め、そこから乗り継ぐ「ハブ・アンド・スポーク」モデルを想定したが、航空市場は燃費効率の良い小型双発機による「ポイント・トゥ・ポイント」運航へと移行し、ボーイング787のような中型機が主流となった。その巨大さゆえに満席で運航しないと利益が出にくく、空席が多いと燃料費がかさむという経済性におけるリスクが高すぎたのだ。
高コストとインフラ対応:
A380は価格が約4億4560万ドル(約490億円)と高額であり、運航には滑走路やターミナルの改修など、空港側の大規模なインフラ投資が必要だった。これにより、航空会社にとって導入のハードルが高かったと言える。最大顧客であるエミレーツ航空が発注数を減らしたことで、A380の生産継続の経済的根拠が失われ、2021年の生産終了が決定された。
B747とA380、二階建て機の元祖はどっちで何が違うか:
二階建て機の元祖はボーイング747である。747は機体前方上部にコブのようなアッパーデッキを持つ部分二階建て機であり、1969年に初飛行した。対してエアバスA380は、機体全体が総二階建て構造であり、2005年に初飛行した。
主な違い:
747は部分二階建て、A380は総二階建てだ。サイズと定員、航続距離もA380の方が大きく優位性を持つ。しかし、747が「ジャンボジェット」として商業的に成功を収めたのに対し、A380は前述の理由により商業的には失敗に終わった。
知的好奇心
飛行原理の「未解明説」の真相と科学的リテラシー
飛行機が飛ぶ原理について、「実は解明されていない」という説を耳にすることがある。しかし、結論から言えば、これは明確な誤解だ。揚力、抗力、推力、重力の4つの力が複雑に作用し合うことで飛行が成り立っており、ベルヌーイの定理やニュートンの運動法則といった物理学の基本原則に基づき、航空工学の分野で詳細に解明されている。この「未解明説」が語られる背景には、特定の陰謀論の明確な証拠は見当たらない。むしろ、飛行のメカニズムが一般人にとって直感的に理解しにくく、複雑な流体力学が関与するため、「完全に理解されていない」という誤解から生じることが多いと考えられる。これは、科学的知識の普及不足や、物事をシンプルに捉えたいという心理が背景にあると推測され、科学的リテラシーの重要性を再認識させる事例と言える。
航空機事故における座席の生存率:後部座席は本当に安全か?
航空機事故という最悪のシナリオにおいて、座席位置によって生存率が異なるという話は、多くの人の関心を引く。複数の調査結果において、後部座席の生存率が前方や主翼付近の座席よりも統計的に高いというデータが示されている。例えば、ポピュラーメカニクス誌(2007年調査)では、後部座席の生存率69%に対し、前方49%という結果を報告している。タイム誌(2015年調査)でも、後部座席の死亡率が最も低いことが示唆されている。その要因としては、機体前方からの墜落衝撃を受けにくいこと、燃料タンクが集中する主翼から離れているため火災のリスクが低いこと、そして左右の乗客がクッションの役割を果たすことなどが挙げられる。しかし、これらのデータはあくまで統計的な傾向であり、事故の状況(墜落の種類、火災の有無、機体の破損状況など)によって生存率は大きく変動するため、「絶対的に安全な席」は存在しないという点を忘れてはならない。
※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。





