ヒグマが人里で進化? “トイヒグマ”を飼う日は来るのか

今回のスレッドでは、「ヒグマが人間社会に適応し、小型でおとなしく進化している」という興味深いニュースが投下され、その家畜化の可能性について活発な議論が交わされました。

【前提知識】ヒグマの進化と家畜化の可能性

人間社会の近くで暮らす動物が、その環境に適応し、形態や行動が変化することは珍しくありません。特に、人間による選択圧(例えば、攻撃的な個体の排除)が加わることで、動物の遺伝子プールに変化が生じ、より人間にとって「都合の良い」形質が固定されることがあります。これは、ロシアで行われた有名なキツネ家畜化実験(シルバーフォックス実験)でも実証されており、Dmitri Belyayevによって1951年に開始されたこの実験では、人間に大人しいキツネを選抜し繁殖させることで、わずか数世代で行動だけでなく、毛色、耳の形、尾の形といった形態的特徴にも変化が現れることが確認されました。 この現象は「家畜化シンドローム」と呼ばれ、神経堤細胞の欠損が原因ではないかとする仮説も提唱されています。


「トイヒグマ」の夢と現実

1: スレ主 (1/1)
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https://karapaia.com/archives/573037.html人里近くに住むイタリアのヒグマは、より小型で攻撃性が低くなるように進化していた人間による環境破壊は多くの生物を絶滅の危機にさらしているが、その一方で、一部の動物は人間社会に適応する形で驚きの進化を遂げている。イタリア中部にのみ生息する希少種「アペニンヒグマ」が、より小型になり、攻撃性も著しく低下していたことが最新の研究で明らかになった。

この変化は単なる環境への対応ではない。人間が攻撃的な個体を排除し続けた結果、遺伝子レベルでおとなしいクマだけが選抜されて生き残ったのだ
(略)

スレ主が投下した記事は、イタリアのアペニンヒグマが人里での適応により小型化・非攻撃的になったという驚くべき内容です。これはまさに、人間による「選抜圧」が進化を促した好例と言えるでしょう。


クマとの遭遇:リアルな戦いと家畜化論

79: ツキノワ驚愕 (1/1)
≫2
ツキノワグマでこれかよヒグマだったら人間皆殺しにされるな
80: 棍棒使い (1/2)
≫2
木の棒3本で勝てるとは意外
94: 動画投稿ニキ (2/2)
≫80
でかい石も投げまくってるぞ
投石は強い

動画投稿ニキが投下した、クマと人間の格闘動画は、今回の議論に現実の厳しさを突きつけます。ツキノワグマ相手でもこれほど苦戦するとは、安易な家畜化の夢は危険なのかもしれません。


家畜化のメカニズムと懐疑的な視点

5: アイヌ文化人 (1/1)
アイヌは飼ってたよな。
63: 儀式解説 (1/2)
≫5
儀式で殺す為だけどな
6: 慎重派 (1/2)
≫1
作用機序は明らかになっていないに、原因と結果を無理やり関連づけられてもね。
38: 家畜化プロセス提唱者 (1/2)
≫6
家畜化の過程とほぼ同じでしょ
オオカミが犬に
猫も同じ
45: 慎重派 (2/2)
≫38≫1
クマが餌取りや子育てを人間に頼っているのならそうかもね。イタリヤのクマは餌取りや子育てを人間に頼っているの?そもそも、犬や猫は飼いやすい個体を選び出した結果が小型化であって人間がいるだけで小型化したわけじゃないよ?

人間が動物を小型化するホルモンでも出しているのかな?

46: 家畜化プロセス提唱者 (2/2)
≫45
家畜化に近い兆候がでると
口のところが短くなったりするらしい
47: 駆除肯定 (1/1)
≫45
人間に勝てると踏んで襲ってくる個体は退治されたんだろ
85: 読解促す者 (1/1)
≫45
記事を読んだ?それ以上のことは言えないよ

アイヌがクマを飼っていたという話から、議論は家畜化のメカニズムへと深まります。単に人間がいるだけで小型化するのか、それとも積極的な選抜が必須なのか。これはまさに「自然選択」と「人為選択」のせめぎ合いですね。


駆除の是非と進化への影響

8: 現実主義者 (1/1)
擁護派が好む記事だね、
電気柵と積極駆除が必須、とかの記事も存在する
12: 淘汰説 (1/1)
大きい個体を殺していたからでは?
13: 新ビジネス夢想家 (1/1)
ヒグマをペット化で新たなビジネス
野生を消滅させても種の保存に問題なし
そのうちアルビノヒグマとかプレミア付くんだろうな
14: キツネ実験マニア (1/1)
ソ連でやったキツネの家畜化実験と似たような結果だな
16: 進化の定義問いかけ (1/1)
攻撃的な個体を排除し続けたのだからそりゃあ大人しいのが残るやろ
これを適応とか進化とか言っていいんか?
17: 手乗りヒグマ待望 (1/1)
手乗りヒグマにできるのはいつ頃かな?
犬だってチワワになれたんだ。クマだって
23: 北海道の古老 (1/1)
日本だって北海道の漁村かな?そこで半世紀前は野良猫叱る爺さんみたいにヒグマ子連れを叱って普通に成獣になっても爺さんに叱られる風景はあったぞ
35: 野生回帰懸念 (1/1)
飼い犬や猫だって突然野生に目覚めるだろ
41: 核心を突く者 (1/1)
この変化は単なる環境への対応ではない。
人間が攻撃的な個体を排除し続けた結果、
遺伝子レベルでおとなしいクマだけが
選抜されて生き残ったのだ↑重要なのはここ
つまり殺しまくれということ
43: 進化論解説 (1/1)
進化で考える場合、別に今凶暴なクマが大人しくなる訳じゃなく、大人しい性質のクマが生き残り易くて、結果的に全体としてはそうなるって話な
要は、凶暴なのは殺されて、従順なのが残るってだけ
56: オオカミ原理主義者 (1/1)
オオカミが犬になった過程と似てるなw
59: 強硬駆除論者 (1/1)
検索したら攻撃性が高くデカイのを駆除し続けた結果だってさ
なので日本のヒグマをツキノワグマもデカイの人に危害与えるものはバンバン駆除しよう
全頭発振器付けてドローンで巡回監視し攻撃性高い個体は駆除しよう
特に人里出てきたのは問答無用で殺さねばならぬ
89: 個体数減少説 (1/1)
≫59
単に個体数が減ると生存競争が緩くなるから争わなくなるだけ動物はわざわざ争うのではなくメスなり餌場なりを争ってるだけだから個体数が減ると争う必要が無い
62: 駆除こそ正義 (1/1)

>人間が攻撃的な個体を排除し続けた結果、遺伝子レベルでおとなしいクマだけが選抜されて生き残ったのだ

つまり駆除が正解

64: アライグマ研究家 (1/1)
アライグマも街に近い所に住んでると温和になるらしい
そういう個体は鼻が丸くなって見た目が可愛らしくなる
その方が人間の攻撃を受けなくて生存し易くなる
72: 棍棒使い (2/2)
つまり
俺らもヒグマやツキノワグマを
小さい頃から飼育して
番犬ならぬ番熊として戦わせれば良いのでは?
84: 儀式解説 (2/2)
≫72
それは無理、家畜化はそういった話じゃない
73: 狼犬変換 (1/1)
狼が家畜化されてイッヌになるようなもんか
92: 絶望的否定者 (1/1)
≫1
マジレスするとクマは社会性の低い動物だから家畜化は不可能
不可能不 可 能 !
98: キツネ実験物語語り (1/1)
毛皮用のシルバーフォックスは人間には懐かないとされていたが
人間を威嚇しない個体や寄ってくる個体などフレンドリーな個体を選別して繁殖させたら
ベタ慣れのシルバーフォックスができてしまい毛皮のために殺されずペット枠になってしまいましたとさ
めでたしめでたし

家畜化の可能性に関する議論は、駆除の是非、種の保存、そして人間と動物の関係性という、より大きなテーマへと発展しました。特にキツネ実験の事例は、多くの示唆を与えてくれます。しかし、クマの社会性の低さという根本的な問題も指摘されており、果たして「トイヒグマ」が実現する日は来るのでしょうか。

【深堀り!知的好奇心】家畜化の謎:キツネ実験と「ドメスティケーションシンドローム」

動物の家畜化は、人類の歴史において極めて重要な出来事でしたが、その具体的なメカニズムは長らく謎に包まれていました。スレッド内でも言及された「キツネ家畜化実験」は、この謎に光を当てる画期的な研究です。

実験の背景と目的

ソ連の遺伝学者ドミトリ・ベリャーエフは、1951年に「家畜化の遺伝的基盤」を解明するため、野生のシルバーフォックス(アカギツネの変種)を用いた大規模な実験を開始しました。彼の目的は、人間に友好的な個体を選抜して繁殖させることで、家畜化の過程を再現し、その行動的・形態的変化の背後にある遺伝的メカニズムを探ることでした。

驚くべき結果と「ドメスティケーションシンドローム」

  • 行動の変化: わずか4世代で、キツネたちは人間に対して尾を振ったり、舐めたり、親しみを示したりするなど、犬のような行動を見せるようになりました。45世代後には、70〜80%の個体が非常に人間に懐く「エリートクラス」に分類されるまでになりました。
  • 形態の変化: 行動の変化だけでなく、毛色の一部が白くなる「パイボールド(斑点)模様」が10世代目から現れ、耳が垂れたり、尾が巻いたりするといった、他の家畜動物に見られる特徴が15〜20世代目から観察されるようになりました。
  • 生理学的変化: ストレスホルモンであるアドレナリンやコルチゾールの分泌が減少し、幸福感に関わるセロトニンのレベルが増加することも確認されました。

これらの行動、形態、生理学的な変化は一連のセットとして現れることから、「ドメスティケーションシンドローム(家畜化症候群)」と呼ばれています。これは、単に大人しい個体を選んだだけでは説明できない、より根源的な変化を示唆しています。

神経堤細胞仮説と遺伝的メカニズム

ドメスティケーションシンドロームを説明する有力な仮説の一つが、「神経堤細胞仮説」です。これは、胎児期に様々な組織(色素細胞、軟骨、副腎など)に分化する神経堤細胞の機能に、家畜化の選抜が影響を与えるというものです。例えば、副腎のアドレナリン生成細胞の減少が、耳の垂れ下がりや毛色の変化など、見た目の特徴にも繋がると考えられています。 遺伝子解析により、家畜化に関連する特定の遺伝子座も特定されつつあり、家畜化が単一の遺伝子ではなく、複数の遺伝子の相互作用によって引き起こされる複雑なプロセスであることが明らかになっています。

💡 知ってた?
キツネ家畜化実験は、2024年にリュドミラ・トルート氏が亡くなるまで継続されていました。 彼女はこの実験を長年管理し、ベリャーエフの死後もその研究を引き継いだ重要人物です。また、この実験の初期のキツネが「完全に野生ではなかった」という批判も存在し、研究の倫理性や初期条件についても議論が続いています。

【緊急発表】AIが自動選出したクマ家畜化の課題 TOP3

1位: 社会性の低さによる調教困難
2位: 遺伝子固定までの長い時間とコスト
3位: 野生回帰のリスクと倫理問題

※本記事は掲示板の投稿をまとめたものであり、その内容は個人の意見に基づいています。

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