米最高裁判事に指名され、首都ワシントンの連邦議会議事堂で行われた上院司法委員会の公聴会で証言するブレット・カバノー氏(2018年9月27日撮影)。(c)Erin Schaff / POOL / AFP
米首都ワシントンの最高裁判所で、連邦最高裁判事への就任を宣誓するブレット・カバノー氏(中央、2018年10月6日撮影)。(c)AFP PHOTO / US SUPREME COURT / FRED SCHILLING
米首都ワシントンの最高裁判所(2012年3月31日撮影)。(c)KAREN BLEIER / AFP
AFP 2018年10月8日 13:32 発信地:ワシントンD.C./米国 米国 北米
【10月8日 AFP】米国で1人の死刑囚をめぐり、最高裁の判断が求められている。バーノン・マディソン(Vernon Madison)死刑囚(68)は、刑務所の中で2回の脳卒中を発症し、弁護団によれば、自身が犯した罪も判決理由も覚えていない。同死刑囚への刑執行は、「残酷で異常な刑罰」の禁止を明記した合衆国憲法に準拠し、倫理的で合法的なのか──最高裁の判断についてのカギを握るのは、9人目の判事のいすに座る人物だ。
最高裁は2日、この問題がマディソン死刑囚以外にも適用される可能性を考慮し、弁護側の主張を聞く審問を開いた。米国の刑務所には高齢の死刑囚が多数収容されており、今回の判断が影響する可能性があるためだ。
マディソン死刑囚は1985年、アラバマ州の都市モービル(Mobile)で、家庭内のけんかを止めに入ろうとした警察官の頭を銃で2回撃って死亡させた。だが最終的な判決が下されるまでには、9年を要した。
同死刑囚は、2015年と2016年に計2回の重度の脳卒中を発症。現在はほぼ失明状態で、介助なしでは歩くこともできず、失禁もみられる。記憶力は著しく低下しており、アルファベットも暗唱できず、何年も前に他界した母親にしきりに会いたがっている。自身が犯した罪や死刑判決に至るまでの裁判の記憶もないという。
マディソン死刑囚の弁護人を務めるブライアン・スティーブンソン(Bryan Stevenson)氏は2日、合衆国憲法修正第8条にのっとれば、衰弱して精神が混乱状態にある場合に刑を執行するのは「どう考えても人道的ではない」と最高裁判事らに主張した。
スティーブン・ブライアー(Stephen Breyer)最高裁判事は、高齢の死刑囚の人数を考慮すると、今回のケースは、マディソン死刑囚以外にも当てはまる重要な問題だと述べている。
全米で65歳を超える死刑囚の数は、2011年には全体の4%近いおよそ100人に上っている。
■カバノー氏の票で刑執行延期は認められなくなる可能性も
「多くの死刑囚は、40~70代、場合によっては80代で死刑囚棟に入れられ、以来、20年から40年にわたって収容されている。今回のケースは今後、より一般的な問題となるだろう」とブライアー判事は指摘した。
最高裁は、「残酷で異常」と見なされ得る刑罰から犯罪者を守る方針を長らく重視する傾向にあったが、広い意味では今回のケースによって、その判断自体が試されることにもなる。
7月に退任した保守穏健派のアンソニー・ケネディ(Anthony Kennedy)元最高裁判事は、いくつかの重要な裁定で、修正第8条を広義に解釈する4人のリベラル派判事らの側に立ってきた。
しかし、このたび最高裁判事に就任した保守派のブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏は、4人の保守派判事側に立つとみられ、最高裁の保守化は確実とされている。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に指名されたカバノー氏は、性的暴行疑惑をめぐって論争を呼び、6日に上院で人事案が可決されて最高裁判事に就任したばかりだ。
今回のケースを判断する際の多数決でカバノー氏が票を投じれば、マディソン死刑囚に対する刑執行延期は認められなくなる可能性もある。(c)AFP/Charlotte PLANTIVE [/bq]
疑ってしまふ
苦しませずに殺してやるのが慈悲だよ。
この世からご退席頂くならばそこに肉体的苦痛を加える必然性もないしな。
人権を尊重する上で、死刑が拷問的であってはならない。
罪のない被害者を殺してるなら
本人が理不尽に思うくらいで丁度いい
酒やドラッグで、記憶が無い状態で人を殺したから、
当然、そもそも最初から犯行の記憶が無い人もいるが。
審議するまでもない問題 本来の目的を見失ってはいけない
司法取引
つまり罪を取引できるなど馬鹿げた制度がある
見習うべきものは無い
釈放したら家族に負担かかるし
それは事実であり被害者はわすれていないからだ。現状は哀れではあるが罪を罰しろ
メリケンには介錯の概念ないの?
更生の見込みアリで死刑免れた犯罪者は記憶消して刷り込みなおししてもいいかもね
>スティーブン・ブライアー(Stephen Breyer)最高裁判事
どうでもいいけど名前が似ていて紛らわしいなこの二人
平気で犯罪する人格が直ったのか?
認知になろうが、痴呆になろうがだ だいいち犯した罪の重さに怯えて狂気に附かれる奴さえいるから
その観点からいけば、死刑一択なんだけど
間違いなく記憶をなくしている証拠がある場合
早く会わせてやれよ
刑法について学んだことないの?
こういう事例を考慮すれば尚更、刑が決まった死刑囚には速やかに死刑執行すべきなんだよなあ
本人はもう覚えてないけど、被害者の遺族は許してないからね
当たり前の話だ
ええアメリカは知りませんけど
忘れたら許されるのかよ?
被害者への配慮はないのかよ?
罪を犯した事を認識できない奴に「罪を償え!」って言うのは無理があるんだよ。
ほんとバカ、本末転倒。
死刑制度ってのは、罪人本人の都合なんかどうでも良いんだよ。大切なのは、社会全体に「悪いことやるとこうなるぞ」と示すこと。
それが、偶然の本人状況によってチャラになるかもしれないなら、「一か八かアリかも」なんて思うとんでもない奴が出てくるかもしれない。
それは、絶対に避けなければならないと思う。
仮に死刑執行せず釈放したとしても一人では生きていけない状態なんじゃねーのこれ
強姦殺人やったクズどもの脳を少し削り取って、 性器を切除してから荒野に放つという処理方法は今後の刑罰の主流になってもいいと思う。
議論の的になったことがあったな。
日本の死刑囚の中にも、中度の知的障害と診断されてた人がいたが、まだ執行は
されてないみたいだ。
犯した罪を認識できない者への死刑執行がその要件を満たしているかが議論になること自体は健全だと思う。
個人的には死刑制度自体に反対ではあるけど、死刑制度が法体系の中で明確に位置付けられている国においては
厳格に運用されるべきだと考えるから、今回の件でもアメリカの最高裁判所が明確に判断を示すことが重要で
その結果に文句はつけるべきではないと考える。
多額の借金してるのに認知障害で記憶がないからって借金チャラになるの?って思うんだけど。
だから記憶があるないではなく、本人が罪を償うために執行するべき。