
人間が経験する痛みの中で、最も耐え難いものは一体何なのか。落語家の春風亭一之輔氏が客室乗務員のぎっくり腰に関する投稿で炎上したというニュースをきっかけに、匿名掲示板で勃発した「究極の痛み」を巡る人々の証言を、ジャーナリスト編集長の視点から深く掘り下げていく。
【前提知識】「最も痛い病気」論争の背景
本スレッドは、あるユーザーが「病気で一番痛いのはぎっくり腰だと思う」と提起したことから始まりました。この意見は、落語家・春風亭一之輔氏が客室乗務員のぎっくり腰投稿で炎上したというYahoo!ニュースの記事を引用する形で、多くの人々の関心を集めました。スレッドでは、ぎっくり腰の痛みに留まらず、自身の経験した様々な病気や怪我の痛みを持ち寄り、何が本当に「一番痛い」のかという根源的な問いに対する活発な議論が交わされることとなります。
痛みの序章:ぎっくり腰を巡る様々な意見
《春風亭一之輔はCAギックリ腰投稿で炎上騒動に》“怒りのえさ”に食らいつく人たち タチが悪いのは「世のため人のために」と思っているケース
https://news.yahoo.jp/articles/9cb7ae0b8a2492e8e8e3671232252d5d6d35dedb
スレ主のこの一言が、後の激論の火種となった。多くの人々が「最も痛いもの」として何を挙げるのか。その回答は、多様な人間の経験を浮き彫りにする。
すぐ死ぬからセーフ?
すぐさま反論が飛び出す。「結石」「大動脈解離」。命の危険を伴う痛みは、ぎっくり腰とは異なる次元にあるという主張だ。しかし、この「すぐ死ぬからセーフ」という皮肉めいたレスは、痛みの本質を問い直す。
死なない場合もあるんだよ
めちゃくちゃ痛かったわ 痛風、ぎっくり、くも膜下も経験したが一番痛かったもうゴメンだ
死なない痛みこそが、真の地獄であると。壮絶な経験を語るこのレスは、多くの共感を呼ぶ。
それな
痛みの質や継続期間、そして睡眠を妨げるかどうか。これらも痛みの評価基準となるようだ。
腰の捻挫だよ
安静で収まるから耐えられるが、あのレベルがもし疼痛で来たら発狂不可避。
ぎっくり腰の定義から始まり、その痛みが骨折をも上回るという証言まで。人々の痛みの比較は続く。
激痛の競演:結石、痛風、そして知られざる苦痛
麻痺があると歩けなくなるけど
結石は鎮痛剤があんま効かん
ただほっとけば痛みは治まるので数年放置
見事に胆嚢が腐って緊急入院
たぶん袋ラーメンの食べ過ぎ
鎮痛剤の効き目という新たな視点が加わり、結石の痛みの深刻さが浮き彫りになる。中には「袋ラーメンの食べ過ぎ」という衝撃的な原因を語る者も。
期間=結石<ギックリ
初回時不安=結石>ギックリ
呼吸器系は痛み止めで誤魔化せないから
普通に助かるが
ここでも大動脈解離の意見。そして、呼吸器系の癌は痛み止めが効かないという重い事実が語られる。
多分痛さではこの3つがトップ3だと思う。全部やったけど尿路結石が一番痛かった。
我慢できなくて救急車を呼んじゃうレベル。
尿路結石の恐ろしさが、救急車を呼ぶレベルという具体的な表現で語られた。
腰椎間板ヘルニアならやった事があるが最近発動した肩痛の方が痛かったぞ
痛みで右の利き手が上がらず左手で右手首を持ち上げてハンドリングしながら箸を使った
「痛い」とも言えず「イッ!」だの「ギッ!」だのしか声にならなかった
上着の袖を通す、脱ぐも痛みと痛むんじゃないかという恐怖で散々だった
五十肩だろ運動不足だよ
五十肩もやってるしレントゲンも見せられたから判るが明確に違う、肩の処に石灰の固まりが出来るんよ
出来る処までは許容出来るんだけどそれ起因で炎症して腱炎になった途端に想定外の激痛が発動する
ステロイドのお注射で一週間で大分良くなるけどね
肩の痛みもまた、想像を絶する苦痛を伴うことが明らかになる。「五十肩」と一括りにはできない、石灰性腱炎の具体的な症状が語られた。
さんきゅ、卿も気をつけるのですよ
骨折した時と同じような痛みがずっと1ヶ月ほど続いた
骨と筋をカナヅチでずっとグリグリされてるような痛みが続く
寝れないし横になれないしヤバかったわ
石灰性肩関節炎の痛みの描写は、まさに生々しい。骨折にも匹敵し、睡眠すら奪うその苦痛は、身体の自由を完全に奪う。
なった人しかわからんよな
四十肩もなったことあるけど次元の違う痛みなんだよな
骨折でもないのに三角巾で腕を吊るして固定してたわ
とにかく動かそうと動かすまいとずっと痛いから1ヶ月ほどティラノザウルスみたいになってた
服着る時なんかずっと大声で唸りながら着替えてたわ
そう、服を着る、食器を使う、キーボードタイプやマウスやスマホの重量でも痛むし、
浴室で身体を洗うだの髪を洗うだの歯磨きだの痛む方の腕を使う所作が全部激痛か
或いは激痛がくるんじゃないかという恐怖だし仰向けでも横向きでも痛くて寝られなかった
もはや「ティラノザウルス」という形容も生ぬるい、日常生活すら破壊する痛み。この苦痛は、多くの人々の想像を絶する。
痛みの深淵:女性特有の痛み、そして癌
過去に4回石が出てきてるがあの痛みには慣れない
椎間板ヘルニア
尿管結石
三叉神経痛
と言われるけど、
最後のがあまり患者見たこと無いし馴染みがない
誰かなったことある人居る?
改めて尿管結石の痛みが語られ、「三大激痛」という概念も提示される。ここから、さらに重い痛みの話題へと進む。
癌はただゆくゆくは死ぬだけじゃなくて
治療もきついし転移の不安に晒されるし
なった瞬間にしんどいっていう。
他の病気は治療は薬とかだしそこまででも無い
ギックリ腰よくやらかす同僚によるとそれはギックリではないらしい笑
トイレにいくことすらできないのが本物とか
重いと匍匐前進すら出来なくなるな寝てても痛い
軽ければそこそこ動ける
癌という、痛みだけでなく精神をも蝕む病の重さが語られる。ぎっくり腰の症状の軽重も、個人の痛みの感じ方を大きく左右することが示唆された。
陣痛より痛かった
手術するまで数ヶ月あの痛みを味わって発狂するかと思ったくらいの痛み
ロキソニン全然効かなかった
痛いとか言ってる場合じゃなく気絶する
女性特有の激痛、そして気絶レベルの痛み。痛みはもはや意識を奪い、人間の尊厳すら揺るがすことが示される。
病名はヘルニアとか色々ある
結石はすぐ痛みはゼロになるけど、腰は体の中心だし痛みが結構続く
ぎっくり腰の定義が改めて整理される中で、結石とぎっくり腰を両方経験した者からの興味深い比較が提示された。
拷問か、絶望か:虫歯、尿管結石、そして精神への影響
それ以降は元麻酔科医師がやってるという歯医者しか行かなくなった。
通風とかギックリ腰てそれより痛い?
虫歯の痛みも神経にくる痛みでベクトルは似てるんだけど波形が違うというか
虫歯の痛みはずっと拷問が続く様な痛み
ぎっくり腰とかはズキューンって背骨が折れたかもしれない俺オワタという痛み
細菌があんたの歯茎を腐らしにかかってるからすぐにでも歯科医にかかって処置してもらうといいよ
麻酔が切れた状態での神経治療。虫歯の痛みは拷問のようだという描写は、多くの人が共感するだろう。
小便でないから医者でチンコにチューブ入れられた
夜中に痛さに耐えながら丸まってる時の不安感まで足すならぶっちぎり
肉体的痛みだけでなく、精神的な不安感が加わることで、痛みの質はさらに深刻になる。
腎臓(尿管)結石→アレ?オレもしかして死んじゃう?って思った(でも多分1ミリか2ミリので自然排出されたようだw)
だからもっとでかいのだと……
((((;゚Д゚)))))))頸椎ヘルニアも痛い
枕からミリも頭があげられないし身動き取れない
冷や汗が初めて出たwww
「自殺頭痛」とまで言われる群発頭痛の壮絶な描写、そして尿路結石のあまりの激痛に冷や汗が止まらない体験談。その苦痛は、人間の限界を試す。
痛みの持続と日常生活への影響
痛みの大小で比べるならやはり結石
救急車を呼ぼうかと思ったくらいの激痛だった
腰は動かなければ何とかなるが、尿は勝手に溜まって出すしかなくなって定期的に激痛を味わうことになるから地獄
持続性、そして生活への影響。痛みの評価軸が多角的になる。尿管結石の「定期的な激痛」は、まさに地獄の様相を呈している。
看護婦がチンコもってくれているのだけが救い
医療行為に伴う痛み、そして痛風の絶望的な苦痛。痛みの種類は尽きない。
死ぬ程痛いけど死なないから救急車呼ばずに病院来いと言われるらしいな。事故るわ
そんな状態で運転されても事故るし迷惑
会社で救急車呼ぶべき
尿路結石の痛みで運転する危険性。死なない痛みゆえに、かえって二次災害を招く可能性も示唆された。
ぎっくり腰はじめ骨や関節の痛みは痛くない姿勢や動かし方を模索する余裕がある
心臓や血管系の痛いのはもうやりようがなくて「このまま死ぬの?」って絶望感があるんだよな
結石はなったことないけど骨系と同じく「ともかくこれで死ぬって訳でもなかろ」とは思えそう
癌は痛くなる頃には覚悟できてるんじゃないかな?
痛みだけでなく、「死ぬかもしれない」という絶望感。これは痛みの種類によって大きく異なる、本質的な差異である。
痛みの最終局面:癌、精神的苦痛、そして覚悟
はるか昔だがじっちゃんがガンで見舞いに行ったらモルヒネ打ってて
孫の前なのに痛い痛いと嘆いていたのを今でもたまに思い出す
随分昔に51歳で肺がんで他界した母はモルヒネを打たれて
ベッドで大小便を漏らす、認知を失う(俺を見て誰か判らず怖がった)、
ガイコツの様な形相になる(起因は知らない)を経て最後眠るように逝ったそうだ
本人も痛くて苦しくて哀しかったろうし、近親者は心を一生えぐられるという意味で痛い
薬でも痛みや苦しみが散らないから生き地獄
癌がもたらす肉体的、そして精神的な苦痛は、本人だけでなく周囲の人間をも深く傷つける。薬さえ効かない「生き地獄」という言葉は、その深刻さを物語っている。
麻酔なし虫歯治療
絶叫して即失神すると思うわ
下手したらショックで死ぬかも
俺は麻酔無しで骨にドリルで穴あけて棒を通されたぞ布団噛んで必死で叫ぶの耐えたわ
尿管結石の痛みを「ボクサーに殴られ続ける」と表現し、麻酔なしでの治療という、想像を絶する体験も語られた。
はじめて深夜に病院に行った 痛すぎて吐いた 俺の人生もこれまでかと思ったが医者に「石っすね^^」っと軽く言われた座薬で痛み消えた 座薬すげぇ
ガン治療の副作用でなることがあるんや
弟がこれで亡くなったわ
ギックリもやったけど石の痛みはのたうち回るって言葉が的確だった
あと痛過ぎて夜中に1人で泣いた
座薬の奇跡、そして癌治療の副作用による悲劇的な痛み。人々の経験する痛みはあまりにも多様で、そして深く、人生を左右する。
出ないのに尿意が続くのがしんどい
再発率も高い
絶望感パねぇwww
ピキリ来るポイントが把握出来たら避けられるむしろ、ヘルニアは長期に渡るなんとも言えない鈍痛で精神やられる
元々腸腰筋のコリからくる鈍痛だっんだがストレッチとか指圧で下手打ったときに
希にピキリ系の痛みが出たことが何度かあって場所ってか鬼門は自分で把握してるでww
腰痛悪化させるストレッチとかもあるしw
【深堀り】三大激痛と「ぎっくり腰」の真実
医療専門家が指摘する「三大激痛」には諸説ありますが、多くの場合で共通して挙げられるのは「尿路結石」「群発頭痛」「心筋梗塞」です。
尿路結石の痛み: 尿路に結石ができ、尿管に詰まることで尿の流れが阻害され、尿管や腎臓が圧迫されて激しい痛みを引き起こします。脇腹や背中の刺すような痛みが特徴で、夜間や早朝に起こりやすいとされます。この痛みは「痛みで性格が変わる」「痛みの王様」とも称され、痛風患者の約10~20%が尿酸結石を合併するとも言われています。
群発頭痛の恐怖: 三叉神経が原因で起こる側頭部、前頭部、目の奥に広がる激しい頭痛で、「自殺頭痛」と呼ばれるほど耐え難い痛みとされます。
心筋梗塞の危機: 心臓の冠動脈が閉塞し、心筋が壊死する病気で、「胸が締め付けられるような激しい痛み」が15分以上持続し、冷や汗、吐き気、呼吸困難を伴うことがあります。血管の詰まる部位によっては即死に至るケースもあります。
ぎっくり腰の正体: ぎっくり腰は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、病名ではなく急激な強い腰の痛みを指す通称です。腰の捻挫や椎間板損傷などが原因であることが多く、骨や関節の痛みは痛くない姿勢を模索する余裕があるとも言われますが、その激痛と生活への支障は計り知れません。
知的好奇心
痛みの「王様」たち: その実態と医療の挑戦
スレッドで多くの人が「最も痛い」と証言した尿路結石は、まさに「痛みの王様」と称されるにふさわしい。結石が尿管に詰まることで生じる激烈な痛みは、時に救急車を呼ぶほどの事態に発展し、鎮痛剤すら効きにくいとされています。また、群発頭痛は「自殺頭痛」という恐ろしい異名を持つほど、耐え難い痛みを伴います。これらの痛みは、単なる身体的な苦痛に留まらず、精神的な絶望感や日常生活の破壊をも引き起こします。医療はこれらの「痛みの王様」に対して、薬物療法から外科的介入まで多岐にわたるアプローチで挑み続けていますが、その克服は依然として大きな課題です。
「ぎっくり腰」は病気か、怪我か? その定義と社会的影響
スレッドでは「ぎっくり腰は病気ではなく怪我(捻挫)」という指摘も多く見られました。実際、ぎっくり腰は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、病名というよりも急激な腰の痛みを指す通称です。多くの場合、腰の捻挫や椎間板の損傷などが原因とされます。しかし、その痛みは骨折にも匹敵し、日常生活に甚大な支障をきたします。春風亭一之輔氏の騒動に見られるように、ぎっくり腰は時に社会的な議論や炎上を招くテーマとなることもあり、その痛みに対する理解の深掘りが求められます。
専門家視点:激痛の多様性と主観性
本スレッドにおける様々な痛みの証言は、痛みが単なる身体的感覚に留まらず、その種類、持続期間、鎮痛剤への反応、そして何より精神的影響によって、体験の質が大きく変わることを示唆しています。
医療的な「三大激痛」は存在しますが、個人の経験が痛みの評価に与える影響は計り知れません。ぎっくり腰を筆頭に、尿路結石、群発頭痛、そして癌に至るまで、人類は常に痛みに向き合い、それを乗り越える術を模索し続けています。
結論として、「一番痛いもの」は客観的な指標だけでなく、その人の人生観や経験に深く根差した主観によって決定されると言えるでしょう。