山尾志桜里「ワクワクする選挙にしたい」「やましいことは一切ない」

10/1(日) 9:14配信スポニチアネックス

講演会で支援を訴える山尾志桜里氏

　◇衆院選１０・１０公示１０・２２投開票

　ダブル不倫疑惑が報じられ、民進党を離党した山尾志桜里前衆院議員（４３）が３０日、地元・愛知７区の２カ所で会合を開いた。無所属での出馬を改めて表明し「比例復活はなく勝つか負けるか。ワクワクする選挙にしたい」と気勢を上げた。

　民進党党幹事長に内定した９月初旬に週刊文春に疑惑が報じられ、前原代表が起用を断念。起死回生を目指した党の船出が失速したことで、安倍首相に解散総選挙への引き金を引かせた一つの要因ともいわれている。その古巣も、希望への合流で事実上の解党。「仲間は悩んでいるはず」と、かつての同志をおもんぱかりつつ「私は無所属で良かった。踏み絵を踏まされるのは耐えられない」と本音も語った。

　疑惑報道後については「２週間は一歩も外に出られず、火が燃えさかる中で反論すれば更に燃える。説明できず皆さんを苦しめた」と釈明。すでに７自治体の集会に参加。「不注意な状況をつくり反省するが、やましい事は一切ない。信じてほしい」と強調。「自民党に立ち向かうのは私の仕事。戦いは厳しいが死にものぐるいでやる」と熱弁、拍手が送られた。

　初代主役を務めたミュージカル「アニー」の名曲「トゥモロー」には♪明日は幸せ～という歌詞がある。不倫騒動後の再出発に“明日”はないかと思われたが、２９日の街頭でのビラ配りでは３００枚が３０分ではけるなど、地元の反応は悪くない。候補者擁立を見送り、山尾氏を事実上支援する共産党の関係者も「説明すれば票は伸びる」とみる。

　ただ、地元の民進地方議員の立場は難しい。希望からの出馬の有無で情勢が変わるため「希望の候補者の擁立はないと信じたい」という声が漏れる。会合を見守った議員は「逸材だけに応援したいが、表立って支援できない」と明かした。後援者も「希望への合流をどう判断していいのか」と困惑。陣営も支持者も、落ち着かない日々を送っている。